【杭州】2005年01月08日

2005年、とりあえず中国へ
当初は北京、青島、大連あたりへ行こうと思っていたが、-15度とかいう極寒だというのでやめた。
それで上海より南側の杭州へ行くこととなった。

古来より「上有天堂、下有蘇杭」(天に極楽あらば、地に蘇州・杭州があり)と言われ、かのマルコポーロ曰く「最も美しく華やかな都市」と称えた都市である。

4:40起床。
成田に8:00のため早く起きる。眠い。

5:20には家を出発する。土曜の早朝だというのに、高島平駅は妙に混雑している。
皆どこかへ旅行でも行くのかな?3連休だし
巣鴨から日暮里までの山手線、こちらはさらに混雑
日暮里からは、京成線の快速で成田まで向かう。
座れるは座れたがやはり結構人がいる。
となりに座ったオヤジ、人に寄りかかって寝ている。ひじょーにうざい。
イライラしながらも、本を読みながら成田までの時間をつぶす。

成田空港第2ターミナル。駅の人の多さに比べこちらの出国ロビーは意外と人が少ない。
正月休み明けの3連休、海外に行く人も少ないのか。
まずは航空券の引き換え。
旅行会社のカウンターへ。

集合時間より15分ほど早いが、問題なく引き換え、で引き換えと同時にチェックインも終了していた。
自分で席の希望は出せなかったが、前方の通路側という結構いい席だったのはラッキー

やることもないし、さっそく出国手続きをしようかと思ったら、目の前に銀行を発見。
ふと見ると中国元の両替もできるらしい。
以前は日本で両替ができなかったので、これは楽だとさっそく両替。

荷物検査は人がまばらだったが、出国審査の方には結構な行列ができていた。
それでも、10分くらいの待ちで済んだのはよかったかな。
搭乗ゲートを確認し、時間を確認してから売店へ

デジカメの電池を買う。
近所で100円の電池が空港では300円・・・なんだかなぁ
焼きそば(450円)コーヒー(250円)を買って、窓際に座って食す。

ほぼ定刻通り9:40には搭乗開始。
今回は、ANAだ。
ANAには初めてのる。
日本の航空会社は高いので基本的に使わないのが、杭州までの直行便はJALとANAしかない。
それ以外だと上海まで行って、バスか電車で移動となる。
それも嫌だし、今回は料金もさほど高くはなかったのだ。

隣に座ったカップル。
男がソフトクリームを食っているのだが、べちゃべちゃと下品すぎ。もうちょっと静かに食え。
場所を変え、搭乗口前の椅子へ。
ここでしばらく本を読んで時間をつぶす。

かなり空席が目立つ。
隣の席も空いていた。なので離陸前に窓際の席に移動。

普段通路側なのは、席を立つのに楽だから。
でも人さえいなければ窓際の方がいい。

ひさしぶりの窓際。
外をみると、ちょうど翼の横。風で揺れている。
動き出したのは、定刻通りだが、離陸したのは定刻30分ほど遅れだった。
離陸してすぐ、おしぼりが配られる。

そして映画を見る。「CAT WOMAN」シャロンストーン老けたなぁ・・・
さて機内食。
特に選択はできなかった。
すき焼がご飯の上に乗っているようなやつと、そば、サラダ。
味は非常によい。
機内食に限らず、サービス全般みてもJALよりANAの方がいいような気がする。たまたまか?

食事後、入国書類が配られる。これをとりあえず記入。
CAT WOMANが終わり、次に「TAXI」というのを見る。
リュックベンソンプロデュースの「TAXi」のアメリカリメイクだ。
結構おもしろい。

ちょうど、TAXIが終わるころ杭州の「杭州蕭山国際空港」へ到着。
約3時間30分だ。
人が少ないので、特に待つこともなくスムーズに入国。
現地ガイドもすぐに見つけることができた。
今回はこのガイド10人つれて行くらしい。
なので他の人が出てくるのをしばし待つ。
待っていると中国人には珍しいヴィジュアル系っぽい格好をした若者に、妙に見られる。なんかしたかな?
全員揃うとバスでホテルへ向かう。中にソフトクリーム男もいた。

杭州蕭山国際空港

ホテルは「最佳西方梅苑賓館」杭州の中心地より3kmほど離れた場所にある。
ホテル自体は決して悪くない。結婚式にも使われるホテルで、中にスパやジムまで入っている結構でかいホテルだ。
ロビーではピアノの自動演奏が流れる。
なぜか「蛍の光」?

最佳西方梅苑賓館

チェックインを済ませ、とりあえず部屋へ。
時間は15時ちょっと過ぎ、荷物を置いて、一息ついたらさっそく出かけることにした。
思っていたよりかなり暖かいので、上着を1枚減らして出発
カードキーなので、フロントに鍵を預けなくてよいのが楽でいい。

ということで待っているとトローリーバスがやってきた。
これは1元(約14.5円) ちなみに普通のバスも2元だった。
乗るときに、料金箱へ料金を入れる。ものすごい混雑だ。
運転席の横まで溢れんばかりに詰め込んでいる。

バス

最初歩いて中心である「西湖」の方まで行こうと思ったが、時間ももったいないのでバスで行くことにした。
バス停で路線図と地図を見比べる。
だいたいわかったので、とりあえず乗ってみることにしよう。

10分くらいで目的の場所についたので下りる。
ここから歩いて目的地に向かう。
西湖の北側の標高200mの宝石山周辺の廟や洞を周り、霊隠寺へ行く予定。
まず、宝石山の麓にあるらしい、宝石流霞というところを目指してみた。
しかし、見つからない。「地球の歩き方」の地図にはちゃんとした道は書いていない。山の麓あたりにマークがあるだけ(-_-;

ウロウロしていると宝石山導遊園というのを見つけたので、行ってみる。
一応階段はあるが、ほとんど山道を登っていくと、「保俶塔」へたどり着いた。
宝石山の中で一番有名なところか。

保俶塔の前の展望台

モデルが雑誌かなんかの撮影をしていた。
宝石山は保俶塔を始め11箇所を結んでハイキングコースのようになっていた。
とりあえずそれに従って動き、なんとか9箇所は辿り着けた。
保俶塔の周辺の岩場では、若者が岩の上に登っている。
柵も何もないので非常に危ない。
山の上の絶壁の上のばかでかい岩。落ちたら死ぬぞ。

なんかの撮影
保俶塔

その岩場の間を縫うように進むと、「蛤蟆峰」看板はあったがよくわからない。
おそらく通ってきた岩場のことだと思う。
そこからしばらく行くと「牛骨背」これも、はっきりとはわからないが、その周辺の岩場が牛の背に似ている?ということなんだろう。
その先の「初阻台」の周辺では太極拳をやっているおじさんがいた。

牛骨背
初阻台
初阻台

看板にある、すごいいい加減な地図を見ながら「黄龍洞」へ行くつもりで歩いていたら、なぜか別方向にある「紫雲洞」に辿り着いてしまった。
ここは特におもしろくない。

紫雲洞

そして改めて道なりに黄龍洞の方だと思われる方向に歩いて行く。
途中なんだかわからにが洞窟があったので入ってみる。
誰も来る人はいないようで非常に不気味だ。洞窟を出て先へ進むと「白沙泉」があった。小さい泉。

白沙泉

さらに進むと、なんかでかい民族園に辿り着いた。
ここは駐車場もあり観光バスも立ち寄るところらしい。そこの看板を見るとどうやら、ここ全体で「黄龍洞」というらしい。

黄龍洞

チケットを買い、中へ入ってみる。中で結婚式があったらしくウェディングドレス姿の新婦とすれ違う。
奥に行くと、式場と思われる舞台のようなところがあった。
さらに奥へ進む。
「黄龍吐翠」というのを見つける。
金色の龍の口から水が流れ出ているところだ。
池のようなものがあり、その遥か奥の方に発見した。
暗い上に周辺を工事していたので、たまたまそっちへ行ったから見つけられたけど、そうでなければ絶対見落としていただろう。

黄龍吐翠

一通り中を見て、外へ出る。また今来た道を戻り「紫雲洞」までいく。
途中の竹林は結構壮観。

時間を確認すると17:00この時点で霊隠寺はあきらめる。
17:30までなので絶対間に合わない。

「紫雲洞」で看板を確認する。また別の方向にある「金鼓洞」へ向かう。
しかし、地球の歩き方、11箇所中半分しか地図に載っていない上に適当ってのは、困りもんだ。
「金鼓洞」についた頃には、かなり暗くなっていた。でかいけど奥行きのない洞窟みたいなものがあって、そこに仏様がいるらしい。暗くていまいちよくわからなかった。

金鼓洞

再び「紫雲洞」に戻る。すでに真っ暗だ。
写真の明るさを調節してようやく何があったか判明(笑)

山道に頼りない街灯があるだけ。そんな山道を西湖に向かって降りていく。
途中に岳廟とかあったが、17:00までということでこれも前を通過する。

当初は今日霊隠寺まで行くつもりだったので、霊隠寺前にある天外天という店に行くつもりだったのだが、行かなかったので明日行く予定だった、創業1848年、150年以上という歴史をもつ老舗中の老舗「楼外楼」へ行くことにした。

いつもならこの手の有名店って入らないのだけど、食べてみたいものがあったのでここに行くことにした。
岳廟の前を通りすぎ、「白堤」と呼ばれる堤へ行く。
「楼外楼」はこの中にある。

しばらく歩くと、ものすごい豪華絢爛な立派な建物がでてきた。ここがそうだ。

楼外楼

しかし外から中の様子を確認するが・・・とても小汚い格好で1人で入れるような場所ではない。
披露宴でもやっているらしくウェディングドレス姿の新婦がいた。

横の方に普通の旅行者や現地の人が入れる入り口があると聞いていたのだが、それも見つからず・・・
何度か入ろうと近くまで行くが、そのたびに通過(笑)さすがにこれ以上は怪しい人と思われるので、諦めて先の方へ歩きだす。

間に2~3軒お店を挟んで、またちょっと豪華っぽいお店がでてきた。
こっちも「楼外楼」
なるほど、こっちがフォーマルでない客用の店舗なのかな。
そうなのか?

楼外楼

それにしても、そんな中途半端な距離を開けなくても・・・と思いつつ、中に入る。
客は少なかった。
あっちの豪華な方は混んでたけど、やはり杭州において高級なクラスに入る伝統料理の店。
普通はおしゃれして豪華な方へ行くわけだな。

座席に案内されメニューを渡される。
メニューを見ると、だいたいの量も書いてあったのでわかりやすい。

「西湖醋魚」を食べたかったが750gもあると書いてある。
さすがに食えないなぁ・・・ということで「東波肉(8元)」「龍井蝦仁(98元)」「宋嫂魚羹(13.5元)」そして「龍井茶(3元)」を頼む。

日本人の感覚では特別高くはないが(約1800円)やはり中国でこの金額は高級。
しかし蝦が高すぎだな。
さて、まずお茶が出た。
カップに茶葉を入れをのままお湯を入れてあるだけ。
慣れないと飲みにくいことこのうえない。

東波肉:日本のそれとは味が違う。ものすごく油っぽいかなぁ・・・と思ったが全然そんなこともなく好吃!
龍井蝦仁:龍井茶と川蝦の炒め物。うまいんだが他のものに比べてこの金額は高すぎるような気もする。っていうか量が多いんだな。この半分で充分だと思う。
宋嫂魚羹:宋姉魚という魚のスープ。これはトロみがあってうまい。そんなに量はないのでもう一杯欲しくなった。

なんか蝦で腹いっぱいになって、外へ出る。腹ごなしに「白堤」を歩き、西湖の端まで行く。
「西湖十景」と言われる「平湖秋月」「断橋残雪」を通ったが真っ暗で何がなんだかわからん(笑)
せめて月でもでてりゃよかったんだがな

マクドナルド

そのまま西湖沿いを歩いて、噴水ショーをやっているというところまで行く。
ちょうとその場所に辿り着いた時には19:15、1回目が終了したとこだった。
2回目が20:00からということなので、この近辺にあるらしい夜市へ。

と、夜市が開かれているであろう場所に辿り着いたが、そんな形跡すらない。時期的にやってないのかな?場所も間違えていないし・・・
その辺りを散策してみるが特に変わったものもなし、なんかよく声をかけられた。
といっても、「マッサージはいらんか?」「女はいらんか?」というものばかり。
男一人で歩いているとそんなんばっかみたいだな。

他にはなぜか道をよく聞かれた。聞かれても地元民ではないし・・・(^^;
地元民と同じように見えるのだろうか??

途中で、羊肉串を買ってみる。1元、安い。
結構うまい。
ぐるっと周り20時近くになったので、噴水のところに戻る。
ほぼ時間通りに噴水ショーが始まった。見物客も多い。
だがガイドブックにはほとんど載っていないので、日本人観光客はいない。それはうれしい。

それほど派手さはないが西湖の中でやってることを考えれば、充分楽しめる。
クラッシックと中国の曲に合わせての噴水ショーは15分で終了。

噴水ショー
噴水ショー

夜市は諦め何か土産になるようなものはないかと土産物屋を探す。
しかし特に変わったものはない。
探して歩いていると、ホテルの近くまで歩いてきていた。
途中にコンビニを発見。
特に絶対必要ではないのだけど、コンビニがあるとなぜかホッとしてしまうのは現代人の悲しい性か。

コンビニ
コンビニで買ったもの

コンビニでドリンク剤と飲み物、つまみを買いホテルに戻る。
時間は21:30。食事時間を引いても6時間近く歩き回っていたことになる。
よく歩いたものだ。
明日の予定をたて、風呂に入って寝ることにした・・・