【伊東】2021年9月19日

疲れが溜まっている上に、一ヵ月ほど前から上腕に痛みがあり、ここ数日は頭痛まで起きている。
頭痛というか、実際は首の後ろ。
素人判断でも、腕の痛みに伴っていることが明確にわかるような状態。

とりあえず仕事のことを考えずに温泉でのんびりしたいということもあったので、5年振りに伊東へ行くことにした。

9:20頃には自宅を出た。
のんびりいけば、お昼頃に小田原に到着する予定だ。

電車内でも本でも読もうかと思ったけれど、内容が頭に入ってこない。
やっぱり疲れているんだな。

電車を乗り継いて、11:50頃に小田原に到着。
ここでお昼を食べてから、再び電車で熱海を目指す。

小田原駅

小田原駅から外へ行こうかと思ったけれど、特に行きたいお店もないし、あまり離れると電車に乗り遅れる。
ということで、まずは駅ビルのラスカ小田原へ入ってみる。

うーん・・・軽く食べるにはちょっといまいち。
あとは非常に混雑していた。
これは落ち着かなくて嫌だな・・・ということで断念。

結局、ラスカ小田原と小田原駅の接続口にあるイタリアンカフェ・トレタッテに入店。
ここは、なぜか空いていた。
思ったより、落ち着いた店内。

トレタッテ

今月のパスタと書いてあった、秋なすとチキンの和風クリームパスタを注文。

秋なすとチキンの和風クリームパスタ

ほどなくして運ばれてきたパスタ。
和風だからわからないけれど、クリームパスタと聞いて想像していたものとかなり異なった。
食べてみるとクリームよりもオリーブオイルを強く感じる。
でも、それが逆にしつこく感じさせない味に仕上がっている。

食後にコーヒーを頂き、しばしのんびり。
気が付くと、もうすぐ電車の時間だ。
駅から離れなくて良かった。

13:30頃、東海道線で熱海へ向かう。
熱海までは、すぐに到着した。
ここから伊東線に乗り換えるのだけど、20分くらいの待ちだ。
外に出るわけにもいかないので、ホームでしばらく待っていた。
予定時間の15分くらい前には、電車がホームに入ってきた。
黒船電車という、リゾート電車だ。

黒船電車

この電車は、座席が窓側を向いている展望車がついている。
始発なので、展望車の窓側の座席に座ることができた。
今まで、なんどとなく乗っているけれど、初めてかな?

時間になって熱海を出発。
熱海から伊東までは5駅しかないので、20分くらいで到着する。
しかし、展望車に乗ったけれど、伊東までの区間は景観が良い範囲ってそれほど多くない。
伊東より先にいけば、また違うのだろう。

14:50頃、伊東に到着。
旅館に行く前に、行ってみたかったところがあったので、そちらに向かうことにした。

伊東駅

それにしても駅前は人が少ない。
以前から人は少なかったけれど、コロナ禍でさらに少なくなったようだ。
過去に何度か入ったことのあるお店もシャッターが降りていた。

伊東駅前
路上のアート?

さて駅から徒歩10分程度。
駅前の商店街を抜けて、すぐの場所にある「東海館」
外観は以前から見ていて、老舗旅館かな・・・と思っていたのだけど伊東温泉観光・文化施設だということ。
昭和3年(1928年)に開業した温泉宿だったのものを1997年廃業を機に、伊東市が指定有形文化財として改修して見学できるようにした施設だということだった。
昭和の文豪なども宿泊したという記録があった。
この日はやっていなかったが、立ち寄り湯としても営業している。

東海館

入館し受付で入館料を支払う。
200円!とても安い。

東海館

順路に従って館内を見学していく。
当時の客間の様子を中心に、伝統的な日本家屋を見ることが出来た。
3階建てで、さらにその上に望楼という展望階がある。
望楼 からは、伊東市内の様子が一望できる。

東海館 展示室
東海館
東海館
東海館  望楼
東海館  望楼から
東海館  大広間に展示

一通り見学して、一階にある喫茶室へ

入館時の受付で注文すると、そこから電話で喫茶室にオーダーを伝えていた。
そして喫茶室に入り空いている席に座るといった感じ。

東海館  喫茶室

広い和室の横の縁側にある椅子席で一息つく。
この日は人は少なかったけれど混雑時は和室も賑わうのだろう。

東海館  喫茶室
アイスを注文

1時間ちょっとくらいの滞在で、東海館を後にした。
改めて入館料200円というのは、非常にお得感がある。
東海館を出たら、伊東大川を渡り川沿いの松川遊歩道を通り、宿泊地へと向かう。

松川遊歩道からの東海館
翠方園近くのトンネル

だいたい15分ちょっとくらで、宿泊地である「翠方園」に到着。
17時ちょっと前の到着だ。
5年振りだけど、まったく変わっていないのがうれしい。
過去に何度か来ていることを、おかみさんが覚えていたことも驚いた。

翠方園

部屋に荷物を置いて、さっそく温泉に入ろう。
夕食でまた外に出かけるから、浴衣には着替えないで、そのまま露天風呂へ。

客間 すでに布団が敷いてあった

ここの温泉は源泉かけ流しで、露天風呂は空いていれば24時間いつでも貸切で入れる。
過去に来たときも、バッティングしたことがほとんどないのがいい。
温泉は好きだけど、どこの温泉もあまり長湯が出来ない。
だけど、ここの温泉はなぜか長く浸かっていられる。
理由はわからないけれど、自分に合っているということなのかな。

露天風呂
昔からあるけど、もう動かないだろう

18時頃になって、夕食を食べるために外出する。
ここは昔は、食事がついていたけれど、今は素泊まり専門だから仕方がない。

さて、何を食べようか・・・
ということで、向かったのが海鮮料理の「まるげん」
人気店だから混んでいるかな・・・と思ったら案の定待ち行列。

待とうかと思ったけれど、列が長そうなので、諦めてすぐ近くにある姉妹店である「まるたか」の方へ移動。
こちらも行列は出来ていたけれど、確認すると3組だけの待ちだった。
そもそも営業している店が少ないので、名前を書いて待つことにした。
その後も見ていると待ちがどんどん増えてきた。

まるたか

さて、なんだかんだで30分くらい待ったような気もするが、無事に入店。
ここでしか食べられないという「うずわ定食」と、伊東のB級グルメである「ちんちん揚げ」を注文する。

後ろの席が、うるさいなぁ・・・と思いつつも、居酒屋みたいなものだから仕方ない。

まるたか 店内

しばらくすると、うずわ定食が出てきた。
「うずわ」というのは「ソウダガツオ(宗田鰹)」という魚だそう。
貴重な魚ではないらしいが、鮮度が落ちやすいので、地元でしか食べられない魚だということだ。

うずわ定食

注文した時に、食べ方の指南書をもらったので、その通り食べてみる。

指南書

まずは、三等分して青唐辛子を加えて、そのまま醤油で食べる。
カツオより濃い味だと書いてあったけど、個人的にはカツオよりさっぱりしているような気もした。
もしかしたら青唐辛子の量によって感じ方が違うのかもしれない。

そして次に青唐辛子と混ぜたうずわをご飯の上に乗せて、ご飯と一緒にかきこむ。
個人的にはこれが一番良かったかな。

ご飯にうずわ

そして最後は、ご飯に乗せ出汁をかけてお茶漬けとして流し込む。
これまでとは食感が変わって、これはこれで楽しめる。

お茶漬け

ものすごく美味しいか?というとそうでもないけれど悪くない。
ただ、青唐辛子はちょっと気を付けた方がいいかも。
それほど辛さは感じなかったけれど、時間がたってから腹具合がちょっと悪くなった。

そして「ちんちん揚げ」
魚、イカ、野菜を混ぜて揚げた伊東の郷土料理。
油で揚げるときに「ちんちん」と音がするので、この名前が付いたのだそうだ。

ちんちん揚げ

これは結構好きな味。
どこかで似たような味のものを食べたことあるなぁ・・・・と思いつつも思い出せない。
でも、これは東京でも食べたい味だった。

20時少し前、店を出ると、さっきよりもさらに大勢が待っていた。

旅館に戻る途中でセブンイレブンに立ち寄る。
剃刀を忘れたから、それと水だけ購入。
旅館に剃刀の自販機はあるのだけど、昔ながらの剃刀なので、さすがに肌に合わない。

旅館に戻り、改めて風呂へ入る。
今度は、内湯の方だ。
内湯は貸切ではないけれど、他のお客と一緒になったことはないな。
なので、ほぼ貸し切り状態。

脱衣所

露天の方には洗い場がないから、髭を剃るのも含め、ちゃんと洗おうと思ったら内湯の方へ入る。
古いから、所々カビが発生していたり、湯の出が悪かったりもするけれど、それもご愛敬。
気になる人は、そもそも来ないだろう。

内湯

身体と頭を洗い、髭を剃ってじっくり湯に浸かる。
内湯も長湯したくなる温度で非常に心地よい。

部屋に戻り休憩。
温泉の力なのだろうか、腕の痛みがかなり軽減され、伴った頭痛は解消されていた。
これだけでも仕事を放棄して来て良かったと思う。
やはり休息は必要だな。

外から男湯の音が聞こえる。
入れ違いで、他のお客が入ったみたいだ。
客室に居て、風呂の音が聞こえたのは初めてだ。

寝る前にもう一度入ってこようということで、22時過ぎに再び露天風呂へ入る。
湯の温度と外気の温度差が気持ち良い。

部屋に戻って寝ようと思ったが、この辺から胃の調子がいまいち良くない。
感覚的に激辛なものを食べた後のような感じ。
となると、思いつくのは青唐辛子だ。
それほど辛く感じなかったのだけど、実際は激辛だったのだろう。

しばらく調子の悪さが続いたおかげで、しばらく寝苦しい状態が続いていた。
途中2回くらい起きたかな。