【尾道】2022年10月9日

2022年10月14日

毎年10月の小旅行。
今年は、尾道に行くことにした。
特に理由はないのだけど、たまたま航空券が安かったことと
ちょうど小林俊彦氏の「ぱすてる」を読んでいたから。

朝4:30に起床。
5:45発の電車に乗る。
始発よりは遅いけれど、二日連続で4時台の起床はちょっときつい。

5:20頃に出発。
途中で、コンビニにより朝食を購入して駅へ。

さすがに三連休の中日の早朝。
電車も空いている。先ほど購入したパンを食べる。

都営三田線・都営新宿線・京成線と乗り継いで、成田空港に到着。
2年以上振りの成田空港。
第2ターミナルから第3ターミナルまでは、シャトルバスでなく徒歩で移動。
以前よりも、近くなったような気がする。

成田空港 第3ターミナル

とりあえず搭乗手続き。
今回は、スプリング・ジャパンだ。
初めて乗るエアーライン。
元々、中国の春秋航空の日本法人で、JAL系列になっている。

春秋航空チェックインカウンター

時間も8:30を過ぎているので、登場手続きを済ませて搭乗口へ移動する。
国際線並みに、荷物検査と金属探知機があった。
液体に関しては問題なく、ペットボトルはチェックだけされた。
国内線も厳しくなってしまったんだな・・・

9:00頃に登場開始だ。
優先搭乗の後が、窓際の席の人を優先的に案内している。
機内の混雑緩和という意味で、これは良いと思う。

国内線とはいえ2年振りの飛行機。
しばらく乗っていなかったので、手続き等が、こんなんだっけ?
という感覚があったけど、なんともうれしくなる。

これから乗り込む

飛行機はほぼ定刻で出発
9:25発の広島行だ。
時間にして離陸してから1時間30分程度の短いフライトだけど、隣も空いていたしなかなか快適。

11時ちょい過ぎに、広島空港に到着。
特に検査などもないので、そのまま到着ロビーに移動。
ここからバスで三原駅に向かう。
尾道行もあったらしいのだけど、今は運休中だと書いてあった。

広島空港
広島空港 もみじ饅頭 自販機

バスの時間は11:40
まだちょっと時間があるから、空港の中を散策。
広島のお土産を売っている以外は、特に変わり映えはしない。
当たり前といえば当たり前だけど
もみじ饅頭の自販機があったのは、広島らしいかな。

時間になったので、バス乗り場へ移動。
広島駅の方へ行くバスと比べたら、やはり乗る人は少ない。
バスの中から見ていて思ったけど、広島空港って山の中にあるんだな。
約38分で三原駅に到着。

三原駅
三原駅前のたこ

ここで30分弱の待ってから、JR山陽本線・糸崎行きに乗り糸崎へ。
一駅だけだった。
糸崎で、岡山行きに乗り換えて、やはり一駅だけ。
ようやく尾道に到着した。

尾道駅

13時過ぎたので、とりあえずお昼を食べよう。
尾道へ来たから、まずは尾道ラーメン
ということで、有名店はいくつもあるけれど、あえて行列を作るような店にはいかずに・・・時間がもったいない・・・駅前にある「尾道ラーメン 味麺」へ。
食べた人の感想によると、昔ながらの尾道ラーメンだという。

尾道ラーメン 味麺

店内に入ると、昔ながらのラーメン屋って感じかな。
思ったおりお客さんも入っている。
壁を見ると、色紙がたくさん飾ってあったので、それなりに有名なお店なのかもしれないな。

尾道ラーメン 味麺  店内

注文したのは、素直にラーメン。
それほど待つことなく出てきた。

尾道ラーメン、初体験
基本は醤油で背油が多すぎず少なすぎず。
ここのお店は、量もちょうど良いのがうれしい。
有名店だと最近の他のラーメン屋のように量が多いのかな・・・

ラーメン

お店出て、海の方へ行ってみる。
ここが「ぱすてる」で何度も出てきた遊歩道だな。

駅前の遊歩道

さてここから山の方へ移動だ。
特に聖地巡礼が目的ではないけれど、やはり尾道三部作の世代としては必然的に巡礼のようになってしまった。

本通り商店街から士堂小学校の方に向かい、線路沿いを左へ。
その後、右側にある細い階段を登っていく。
いかにも尾道っぽい細道をたどっていくと最初に出てきたのは、あの電柱。
「ふたり」で石田ひかりさんが通り抜ける電柱だ。

「ふたり」の電柱

観光案内にも載っていたけれど、ここはわかりにくい。
たまたま直前に行き方を解説している動画を見たからたどり着けたけど、そうでなければ迷ったかもしれない。

少し戻って、階段を上に登っていく。
途中猫がいたな。

階段に猫

階段の一番上。
ここも「ふたり」
父親と2人で歩いている場面・ 海の方を眺めている場面

父親と歩いている場面で撮影
海の方を眺めている場面

そこから山を降りるように階段を降りてくると
士堂小学校が見えてくる。

士堂小学校
士堂小学校 正門

士堂小学校は「ふたり」「ぱすてる」で主人公が通う学校。
小学校だけど、作中では高校になっている。

士堂小学校


小学校の正門側へ降りてきた。
「ぱすてる」で何度も出てくる正門前の階段。
ここは古寺めぐりコースの出発点となっているらしい。

士堂小学校 正面

士堂小学校をぐるっと回るように反対側へ進む。
持光寺へ到着。

持光寺

そこから階段を降りていくと、撮影スポットらしい踏切があった。
実際に、ここで撮影している人たちが何人もいたな。
「ぱすてる」でも通学路として描かれている。

持光寺下の踏切
持光寺下の踏切

山陽本線沿いに歩いていくと次に出てきたのは「とろとろ坂」
「転校生」の最初の方で、小林聡美さんが自転車で駆け上がる坂。
登り切った跨線橋は「ふたり」「ぱすてる」でも出てくる。

とろとろ坂
跨線橋の上から

跨線橋の上からが撮影スポットだって、どこかに書いてあったけど、そうなのかな?

その上が光明寺
光明寺境内を通過して、細い道を進んでいく・・・

光明寺

次に向かったのが「志賀直哉旧邸」
「ぱすてる」では、主人公の麦君の自宅として描かれた場所。

尾道らしい道
志賀直哉旧邸
志賀直哉旧邸 玄関前

現在は閉鎖中で中には入れなかったけれど、外観はそのままだった。
観光案内を片手にすれ違った人も「こんなところにあった」と結構迷ってきたみたい。
確かに非常にわかりにくい。
実際、自分も一度行き過ぎて戻ってきたし・・・

志賀直哉旧邸の細道に入る手前

ここまで細道の周りにある民家は、当然人が住んでいると思うけれど、昨今は空き家も増えているという。
確かに住むには不便な場所かもしれないな。
お年寄りとかだと、いろいろ危なそう・・・

再び山陽本線を歩いて、千光寺ロープウェイに向かう。
途中で「転校生」で白黒からカラーにに変わるシーンである信行寺下の踏切があったけれど、近すぎて写真は撮れなかったので、後で撮ろう。

千光寺ロープウェイ乗り場に到着。
行列を作っていた。
これは並びたくないなぁ・・・

千光寺ロープウェイ乗り場

ということで、並ぶのを断念して、となりの艮神社へ。
元々、ロープウェイで千光寺に行って帰りは歩いて降りてくるつもりだったので、それを逆にすることにした。

艮神社

艮神社は「時をかける少女」「ふたり」その他いろいろと撮影されている。
この時は、何かイベント的なことをやっていたみたいで人が大勢いた。

艮神社

艮神社の横の小道を登っていく。
降りてくる人は多いけど、登っていく人は少ないみたい。
逆方向の人と何度もすれ違う。
金山彦神社らしきものが見えてきた。
「時をかける少女」で出てきた場所だけど、こちらからは入れないので、境内にはいかれなかった。

おそらく金山彦神社

そのまま猫の細道へとすすむ。
猫の細道に、猫神社があった。
なんとも言えない神社だけど、まぁ、こんなのもありなのかな。

猫の細道
猫神社
初代 副猫石
おそらく「ぱすてる」猫の集会場
猫の集会場の横

千光寺へ
千光寺はガイドブックに載っているし、様々な作品でも使われている有名なお寺。
しかし、狭いところにかなり多くの人がいるので、落ち着かない。
一応、線香を購入してお参りはしたけれど・・・なんか流れ作業みたいな感じだな。

千光寺
玉の岩

鎖で岩を登る石鎚山鎖修行というものがあった。
肩がなんともなければ、チャレンジしたいところだけど、今は絶対無理。

石鎚山鎖修行

千光寺を後にして文学の小道へ
文学の小道に辿り着いた時には、小雨が降り出した。
そういえば、文学の小道は「転校生」の撮影場所だったなぁ・・・

文学の小道

頂上の展望台PEAKは、新しくなっていた。

雨もそれなりに降ってきたこともあり、登ってきたばかりだけど下山することにした。
帰りはロープウェイで。
下りはそれほど行列はしていない。

ロープウェイ

しかしゴンドラの中は人が多すぎる。
風景なんか、全然見えない。
これではロープウェイの楽しみも半減以下だ。

ロープウェイから頑張って撮影

そんなロープウェイに乗って約3分。
山麓駅に到着。
まだまだ登りの人が並んでいた。

ロープウェイ乗り場を出て、すぐ前にある
喫茶こもん
ここで休憩となる。

喫茶こもん

ここも様々な作品で出てくるお店。
「転校生」の頃から、あまり外観も変わっていない?

座ったのは「転校生」で、お母さんと水着を買いに行った時と同じ席だった。

こちらでは ブルーベリーアイスワッフル とコーヒー を注文。

ブルーベリーアイスワッフル
コーヒー

普段食べているワッフルよりも、ワッフルそのものが軽い感じがした。
サクサクした食感で、非常に食べやすい。
量が多いかな・・・と思ったけれど、軽く食べられてしまった。

こもんを出て、まずは商店街の中にある尾道みなと館へ。
今日の宿泊地は常駐している人がいないために、提携しているこちらの旅館でチェックインとなる。
パッと見た感じが、ホテルとか旅館という感じではないので、通り過ごすところだった。
日帰り温泉もあるから時間があったら、入りたかったなぁ

時間は17時頃だけど、まだ明るい。
ならば部屋に行く前にもう2か所回ってみることにした。

ということで、まず向かったのが
「時をかける少女」の撮影地である「タイル小路」
ここもわかりにくいところにあるなぁ
地図には書いてあるけど、現地に看板とかあるわけではないから、いきなりだと迷いそうだ。
普通の民家のようなところの前ある感じ。
映画の公開当時は大勢押し寄せて大変だったんだろうなぁ・・・

タイル小路
タイル小路

今は、タイルもかなり外されて当時のままというわけではないというけれど、なんとなく当時をしのばせるものがある。

そして次に向かったのが「時をかける少女」の梶山時計店。

梶山時計店

梶山時計店を通り過ぎて、すぐのところに、宿泊地である青山マンションがある。

こちらは、普通のワンルームマンション。
それを、ホテルのようにして使っている。
食器や鍋・フライパンなどもあるので、ウィークリーマンション的に使う人も多そうだな。
たまには、こんなホテルも悪くない。

青山マンション
青山マンション

荷物を置いて一息
雨も強くなってきた。

再び、外へ出る。
特に何か目的があるわけでもないが、とりあえず駅の方へ歩いてみる。

商店街の中に大和湯
銭湯として営業していれば入りたかったが、今は飲食店になっている。

大和湯

商店街を抜けて、ぐるっと回り海沿いを歩く。
今度は、このまま市役所の方へ向かう。

福本渡船
海沿い

途中で、何軒かラーメン屋に行列が出来ていた。
どの地域でも人気のあるラーメン屋は行列ができるのだな。

そして市役所に到着。
21時まで展望デッキが解放されているというので、来てみたのだが・・・

案内がないので、どこから入って良いかわからない。
2階のデッキは、外から階段があったので登ってみた。

夜間出口とかから入れるのか?と思って一階に戻ってとりあえず正門に行ってみたら、
なんと自動ドアが開いた!
館内の見えるところに誰もいないから、まさか開いているとは思わなかった。

館内のエレベーターで5階へ。
市役所の屋上が展望デッキとなっている。

雨が降っているせいもあると思うけれど誰もいない。

展望デッキから

それなりの夜景でも見れるかと思ったけど、これといってすごいものが見えるわけでもない。
ちょっと残念だな。
昼間、市役所に来た人が時間潰しに来るには良い場所なんだろう。

市役所前

市役所を出て、マンションに戻る。
途中でローソンがあったので、食べるものを買っていくことにした。

ホテルで軽い食事。
夜ガッツリ食べられなくなってるから、このくらいでちょうど良い。

キャベツ包み焼 オクラのサラダ

そしてシャワーを浴び、明日に備えて11時前には就寝。