6:45には起きるつもりだったのが、8時起床
着替えて朝食。
とりあえずホテルで食べることにする。
食堂にはいるとタバコを吸うかどうか?コーヒー、お茶、何にするか?を聞かれる。
そして座席に案内される。
バフェスタイルの朝食。
かなりしっかりしている。
一見よくある西洋料理バイキングみたいな感じだけど、微妙に中華料理のテイストが混ざっている。
日本人が多いのか、味噌汁や寿司まであった。
味もかなりよい。ホテルの朝食でしっかりしたものを食べたのは久しぶりだな。
朝食後、一度部屋へ戻り、準備して外へ。
ガイドブック等には特にチップは必要ないとあったがあえて5元をチップとしておいてみた。
外へ出ると、今日は最初に昨日行かれなかった、「霊隠寺」へ。
霊隠寺まで行くバスの乗場がわからないのと、時間がもったいないのでタクシーを拾った。
タクシーの運転手に行き先を告げる。「インリンスー」といっても、わかってないらしい。
なので地図を見せる。すると納得。
発音が悪かったらしい。
タクシーで約15分「霊隠飛来峰」に到着。
前には天外天もあったが今日は入らない。
「霊隠寺」は中国の高僧・慧理によって開かれた中国禅宗十大古刹の一つ。
慧理が杭州の山々を見て「ここには仙霊が隠れているとこだ」と言ったところから、この名前がついたといわれる。
入場券25元を買って「霊隠飛来峰」の中に入ってみる。
中の案内板を見てると、女の人に声をかけられた。
早口で何を言っているのかは聞き取れなかったが、どうやらガイドはいらないか?と言っているらしきことはわかる。
面倒なので適当にあしらって、奥に行く。
中には高さ208mの飛来峰という小山がある。
この山に洞穴72以上石刻像が338体安置されている。というので、昨日に引き続きまた登る。
とはいえさすがに上まで行く気はないので、石刻像がある部分だけを見て回る。
なんでこんなところに・・・ってとこにまで彫ってあるのがさすが中国か。
境内の中心は天王殿と大雄宝殿というところらしい。
天王殿には弥勒菩薩像と四天王像、大雄宝殿がいわゆる「霊隠寺」で中国最大の19.6mの金色の座仏がある。
天王殿はそのまま入れたが、大雄宝殿でさらに入場券20元を買わされた。
中に入ってみると、でかい!・・・って感じがいまいちしない。
たぶんでかすぎて回りに比較物がないので、ピンとこないんだろうな。
内部は撮影禁止
大雄宝殿の出口周辺で、珠と扇子を売っていたので買ってみる。
さすがに場所が場所だけに値切るのも罰当たりな気がして値切らなかった。
一通りみて歩いて、出口の方へ向かう。
こちらの出口付近にも当然のように土産物屋が並ぶ。
「小姐」と声をかけられる。
ばーさんから見たら髪の長いのは女に見えるのかもしれんなぁ。
外に出て、再びタクシーをひろう。
今度は、龍井茶の発祥の場所である「龍井村」にある「龍井泉」に行く。
タクシーの運転手に伝えると、今度は通じた。
結構調子のいい運転手で、龍井村近くなると「お茶を飲みに行くのか?」「あれが茶畑だ」とかいろいろ言ってくれる。
10分ほどで茶畑の広がる龍井村に到着。山の上の方の住宅地みたいなとこで降ろされる。
なんかおばさん達が井戸端会議をしているような感じだ。
この辺のどこに茶屋があるのかと思ってたら、おばさんが一人雑談の中から離れてよってくる。
ふと見ると、小さな井戸がある。
ロープのついたバケツを渡されて、これで水を汲み上げろという。
なんだかよくわからないまま言いなりでやってみる。
バケツに汲み上げた水で手を洗い、顔と髪を濡らす。
どうやらこの井戸が「龍井泉」らしい。生活用水の一部となっている。
なんかちょっとあっけない。
そして「お茶を飲むか?」というので付いて行く。
すると家々の間を抜け、おばさんの自宅のようなとこへ連れていかれる。
実はここがお茶屋さんだったのだ。
いわゆる店舗ではない。普通の農家で量り売りをしているのだ。
結構国内外にここから発送しているらしい。
そこで、とりあえず試飲をする2種類の龍井茶を飲む。
どちらもうまい。
ただ安い方のお茶はちょっと苦味がある。
もちろん龍井村で龍井茶を飲むという環境により気分的なものもあるかもしれないが・・・
そして、お茶の効能とかをおばさんがひとしきり説明してくれる。
当然中国語なので全部理解できたわけではないが、まぁ話のおもしろいおばさんだ。
すると当然のように売買交渉となる。
龍井村なんてとこに来る外国人でお茶以外が目的の人なんていないだろうし、こちらも当然買う気でいる。
30分くらい多いだの少ないだの、そんなに飲めないだと、土産にしろだののやりとりを繰り返す。
最初に言われたよりは少なく、でも自分が考えていたよりは多く買うことになった。
どこの国でもおばさんのパワーはすごいもんだ。
交渉成立して、目の前で今飲んだお茶を袋詰めしてくれる。この辺は安心だ。
お金を払い外にでると、写真を撮らないか?といわれたので、家の前で山をバックに写真を撮ってもらう。
数少ない自分の写真(笑)
井戸のとこに戻ってみると、ここまで乗ってきたタクシーが待っていてくれた。
中国でもタクシーは余り気味で一度客を捕まえたら、可能な限り乗せていたいらしい。
どちらにせよ、タクシーでないと時間的に厳しいので、再びそのタクシーに乗車する。
「今度はどこへ行くか?」と聞かれたので「虎跳泉」というところに連れていってもらう。
龍井泉、虎跳泉ともに杭州三大名泉に数えられるらしい。
虎跳泉の方は、なんでも水の表面張力がすごく、普通にアルミのコインは浮くという。
また龍井線は、干ばつの時でも干上がらなかった泉。
虎跳泉は水が乏しかったので神が2頭の虎に泉を掘らせた泉という話も残っている。
「虎跳泉」に到着。
ここでタクシーと別れる。
なんでかわからんけど、運転手はお茶の袋をわざわざコンビにの袋に入れてくれた。
入場券15元を買い、「虎跳泉」に入る。
ここも公園のようになっているが、目的の場所がよくわからない。
他のところもそうだったが看板が結構いい加減なのだ。適当に歩いていく。
すると泉の中に虎の像がでてきた。
そのうち一つは近くまで行かれたので、行ってみた。
泉の近くで、ここの水をペットボトルで売っていたので買う。
なんでも遠方から汲みに来る人もいるくらいおいしい水なんだそうな。
一通り回ると、外に出る。出口付近で虎のぬいぐるみを購入
さすがに、今度はタクシーはいなかった。
ここのすぐ近くに動物園がある。
せっかくなので動物園にもよっていくことにした。
5分ほど歩いて「杭州動物園」に到着
入場券15元を買い中へ・・・
動物園としては、さほどたいしたことないと思う。
一応、区画分けとかされているみたいだけど、結構殺伐とした感じ。
猿類、パンダ類、象、鳥、爬虫類、小動物って感じかな。キリンとか場所はあったけど見当たらなかった。
お茶の飲みすぎでトイレを探して奥に行く。
なかなか見つからない・・・・
見つけたトイレの前に円形の建物があり、中から歓声が上がっている。
なんかよくわからないまま入ってみる。
そこは動物のショーをやっていた。
入った時は、ライオンと虎が出ていた。
よく見える場所へ移動すると、今度は馬の背中にライオンが乗ったりしている。
その後、熊いスケートや平行棒やらせたりボクシングもやってたな。
象が出てきて、子供と記念写真を撮ったりしていた。
動物園自体はたいしたことなくても、このショーは結構おもしろかった。
ショー終了後、建物を出ると建物の脇で簡単な食べ物を売っていた。
「牛肉粉絲」「台湾熱狗」を買う。
牛肉粉絲は、トコロテンを醤油味に煮込んだって感じ。
味はまずくないが独特な味。
それよりも入れてくれた容器が薄いプラスチックのカップなので熱い!しかも弱いので淵が割れてきてこぼれるのだ。
とても立ち食いできる状態ではないので、そばにあったベンチに座って膝に乗せて食べざるをえなかった。
台湾熱狗は、熱狗ではなく香腸だな。こちらはとってもうまい。
その後ぐるぐると回り、外へ出る。
さてどこへ行こうかと思い地図を見ながら、山の方へ向かう。
すると後ろからクラクションの音が・・・
さっきのタクシーだ。
自分を下ろしたあと、動物園で客待ちをしていたらしい。
だが全然客もいないところへちょうど自分が出てきたのだ。
「どこへ行く?」というので、地図を見せてこの辺へ行くつもりだと言う。
すると「そこは行ってもあまり面白くない」という。
実際また山登りするのも面倒だと思っていたのも事実なので、ならば「雷峰塔へ行く」というと「乗せていくから乗れ」という。
道もよくわからんし、せっかくなので乗ることにした。
この運転手も、特にぼるわけでもないし、勝手に土産物屋に連れて行くわけではないし、いい人だ。たぶん。
さて「雷峰塔」もともとのものは1924年に崩壊し、その後復元されたものらしい。
入場券40元を買い、中に入る。中に入るとまずエスカレーターで塔の下まで行き、そこからエレベーターで上まで行くようになっている。
楽でいいが歴史的なものは感じられないな。
1Fだか2Fだかには崩壊した昔の跡が、保存されていた。 さすがに西湖十景の1つ「雷峰夕照」だ。
しかし、特にそれ以上のものはないので、降りることにする。くだりは階段なのだ。
外に出て、西湖に沿って歩き出すと、まず土産物屋の客引きらしきオヤジがものすごくしつこい。
なんとなく言っていることはわかるが、まるっきり言葉が通じていない振りをして振り切る。
さらに先に行くと、今度はボートに乗らないか?というオヤジが出てきた。
最初120元でといわれたが、こっちは乗らないと言い続けてたら100元に落とした。
それでも断っていたら一人はそれで諦めた。
ただもう一人がさらに値を下げてきた。80元でいいという。
しかし、ボートを見るとそれが本来の金額だ!!
まぁ、80元で西湖を遊覧船ではなく、手漕ぎボートで遊覧できるというのは、ある意味貴重かもしれないので、乗ることにした。
手漕ぎボートで西湖の真ん中の方を目指す。
西湖十景の1つでもある「三潭印月」がある。
そこまで行って戻ってくるのだ。
さすがに湖の真ん中の方はちょっと寒い。
時間にしておよそ30分くらいだったが、湖面すれすれのところを進むのは、なかなか風流なものだ。
戻ってくる途中、「見るだけでいいから見てってくれ」と一軒の湖畔の店の前にボートをつけた。
何屋だ??と思い中に入ると真珠の専門店だった。
なんだかよくわからんがこの辺は淡水真珠の養殖も盛んなんだとか、ほんとか??
とりあえず真珠といえば、ネックレスとかイヤリング、ピアスの類だ。
その辺のものに全然興味がないので、ぼーっと英語で一生懸命説明してくれているのを聞き流していると、日本語を話せるという店員をどこからかつれてきた。
それでもこちらの反応は同じなのだが(笑)
ネックレスなんぞ買う気はサラサラないので、適当に流して他のショーケースを覗いていると、ふと目についたのが珠のブレスレット(^^;
思わず自分からこれを見せてくれと言ってしまった。
3種類を並べて色や長さ、形を見比べた挙句、特に店員に勧められるでもなく、1本買ってしまった(笑)
真珠なんて、自分にゃ似合わねぇな。
真珠パウダーとかも勧められたが、さすがそれは断った。
店を出て再びボートで、元の場所に戻る。
そして料金80元を払い、「蘇提」という西湖を南北に貫く長さ2.8kmの堤を歩く。
途中で西湖十景の1つ「花港観魚」へ行く。
「紅魚池」という鯉の池が有名らしい。
でもさほどでもなかったなぁ。
そこを足早に過ぎて、さらに蘇提を北上する。
途中での夕焼けはすばらしかった。これを見ると、マルコポーロの言った言葉も納得できる。
蘇提を半分ほど来たあたりに、やはり西湖十景の1つである「蘇堤春暁」の石碑があった。
このあたりでデジカメの電池がなくなってきてどーしようかと思ってあるいていると、蘇提の終わり近くで、カメラを売ってる売店を発見。
電池を購入。
そしてそこから、西湖十景の1つ「曲院風荷」へ入っていかれる。
ここは夏になると蓮の葉が生い茂り、ピンクの花が咲き乱れるそーだが、なにしろ真冬だ。殺伐とした風景だった。
そんなこんなで、西湖を渡りきると17時。
目の前には昨日入れなかった「岳廟」がある。17:30までなので、入ることにした。
入場券25元を買い中に入る。ここは北宋の将軍、岳飛の墓があるということだ。
廟自体はさほどおもしろいわけでもなく、墓もなるほどーって程度。
なので、適当に切り上げる。
通りを挟んで岳廟の向かいに、「竹素園」というのがあったので、こちらも入ってみたが、ごく普通の庭園でおもしろくない。
なんか盆栽とかあった。
外へ出て、そろそろ1度ホテルへ戻るかなぁ・・・と思い歩くと土産物屋が軒を並べている。
ここで一応、いわゆる杭州土産を買うことができた。
店を出てあるいていると、突然後ろからおばさんに声をかけられる。
お茶を買ってくれということらしい。
お茶はもう買ったからと、龍井村の袋を見せても、引き下がらない。
無視して歩いて行こうとしても、ずーっとついて来る。
10元でいいから買ってくれ。と頼み込まれてしまう。
龍井茶150g入りの缶を見せられるが、すでに10倍近い値段の高級茶葉を買い込んでいるわけで、そこまで安いと逆に信用できない。
だがあまりにしつこく頼み込むので、人助けのつもりで、1缶買ってあげた。
が、このお茶どーしよ(笑)ちょっと怪しいので自分で飲みたくもないし、人にもあげられないなぁ
ちょうどタクシーが来たので、捕まえてホテルへ向かう。
とりあえず荷物をおきたいのだ。
ホテルへ戻ると、入り口のところで3人のウェディングドレスを着た新婦と、新郎と思われる人がいた。
どうにも新郎って目立たないのでいるのかいないのかわからん(笑)
どうやら、ホテルで3組の結婚式があったようだ。
しかし今回の旅行では結婚式によくぶつかるな。
5組目撃したぞ。
せっかくなので無関係だけど新婦の写真でも・・・と思ってたら、新婦に睨まれたので、遠慮した(笑)
まぁ、そりゃそーだわな。
一度部屋に戻り荷物を置く。
そういえば、枕の上に花が一輪。
その横のサイドボードには、飴のような物がおいてあった。
おそらくチップの効力ではないだろうか?
荷物を置いて、再び外へ。
今度はバスで、夕食を食べに行く。
ちょうどバス停についた時に、バスが来たので乗り込む。
特に夜市が見つからないので、地元の人も多くきて、伝統料理が安く食べられるという店に行ってみることにした。
だが・・・地図の場所に店がない!
住所を確認すると、なんだ。
道が4本も間違ってる(怒)
まぁ、これが地球の迷い方だ。
住所を頼りに、その書いてある住所のところまで行ってみる。と今度は店が違う(怒怒)
なんか、一人ではとても入れないようなお店だ。
店名も違うので、他で食べることにする。
さて、どうしようかとフラフラ歩いていると、デパートの上にフードコートがあるらしい。
そこなら1人でも問題なし!と行ってみた。
だが、あまりにもメニューがダメだ。
杭州料理が食べたいのであって、当たり障りのない中華料理が食べたいわけではない。
結局そこもやめて、路地へ入る。
すると「叫化鶏」というお店を発見。
杭州料理に「叫化童鶏」という通称・乞食鶏という料理があるのだが、どうみてもそこから名前をとったお店を発見。
チラっと壁に書いてあるメニューを見ると食べたい料理が一通り揃っているので、そこに入ることにした。
特にガイドブックに載っているような店ではないので、客は当然現地の人ばかりで混んでいた。
メニューを見ながら昨日諦めた、「西湖醋魚」の量が多いのか聞いてみたら、そんなに多くないというので、それを頼む。
それとここでも「東波肉」を頼む。
あと「西湖蓴菜湯」と「干炸響鈴」を頼んだ。
店の名前でもある「叫化童鶏」を店の人には勧められたが、量を聞いてみたらさすがにでかいと言われた。
まぁ鶏をまるまる1羽なわけだからさすがに食えないので諦める。
料理がでてくる。
まずは東波肉、楼外楼のより大きいが味では負ける。
ここのお店のものはおいしいんだがちょっと油っこくしつこい味だ。
干炸響鈴がくる。これは湯葉で挽肉を包んで揚げてあるものだが、表面はサクサクして内側がしっとりしていて非常にうまい
西湖蓴菜湯は、じゅんさいのスープ。
ばかでかい丼に入ってきた。当然全部は飲みきれないので残したが、味はいい。
目当ての西湖醋魚は、ばかでかい皿に乗ってきた・・・げっ・・むちゃでかいやんけ・・・と思っていたが、実際に食べてみると食べる部分はそんなに量がない。
甘酢な餡がかかっているのだけど、ちょっとくどいかな?白身魚でうまいけどね。ただ骨が多いので食べにくい感があった。
でも、ガイドブックに載っていないお店って、その土地を身近に感じられていいなぁ
ここの店の小姐は、なぜか皆ジャージ。なんでだろ?
男はスーツだったのだが・・・
充分満足して店を後にする。
考えていた食べたいものは一通り食えたし、基本的にうまいし・・・ってことで腹ごなしにしばし散策。
流行っているかどうかわからないが、革パンツの女の子が妙に多い。
どこかで見たけど杭州は中国でも美人が特に多いところだという。
確かに納得。もちろんその逆もいるが・・・ようするに中間が少ないと。
歩き回っているうちに、コンビニがあったので軽く飲み物だけ買う。
そしてタクシーをつかまえてホテルへ戻る。
杭州は、夜が早く21時ともなるとかなりのお店が閉まってしまう。
それがちょっと物足りないなぁ。
でも、今日もタクシーを使っているとはいえ朝から歩きっぱなしで足が痛い。
風呂に入り、明日の帰国準備をして寝ることとにした。