まだまだ忙しいとはいえ、年度末に激務が一段落したので温泉。
これまで何度も足を運んでいる伊東温泉に行くことにした。
朝もそれほど慌てる必要はないので、9時頃に自宅を出発。
まずは熱海へと向かう。
いつもならば新宿から小田急線を使うことが多いのだけど、今回は池袋から湘南新宿ラインで小田原へ。
そして東海道本線で熱海というルートになった。
11:44頃に熱海に到着。
どういうわけか、普段よりも人が多い。
これまで行動出来なかった人が動き出したということだろうか。
お昼を食べよう。
とりあえずアタミックス第一ビルの地下へ向かう。
当初の予定は、ここらにある定食屋。
お目当ての店はあったけれど、メニューを見て、ちょっと違うな・・・
ということで、アタミックスを出る。
そして次に向かったのは、駅前にあるレストランフルヤ。
古き良い洋食屋さんといった感じで、以前から一度来てみたかったのだが、あいにくの満席。
お昼時だから仕方ないかな。
待つのは時間がかかりそうだから、次の機会にしよう。
ということで、その次に行ってみたのは、カフェ アジール。
ここは以前一度来ている。その時は別の名前だった。
ここでパスタランチにしよう。
店内に入ると、そこそこの混雑。
でも2人だったので、空いている小さい席へ。
海老とベーコンのトマトクリームを注文した。
週末のお昼時の熱海だけあって客は絶えない。
2人組以外の客は、満席だと言って断られていた。
まずサラダとスープ、その後パスタが出てきた。
こういう普通な感じのパスタは久々だ。
食後にはコーヒー。
ものすごく美味しいというわけではないけれど、カフェランチとしては充分美味しい。
お会計をして外へ。
今日は、この後、熱海七湯を回る予定。
熱海駅前平和通り名店街へ入っていく。
ここは変わっていないね。
以前より人も多くなって活気が出てきたのは良い。
名店街を抜けて、熱海七湯の1つ「野中の湯」へ向かう。
通りを歩いていると、駅前よりもこっちの方がカフェ的な店が多いことに気付く。
こっちでお昼を食べても良かったな。
しばらく歩くと、マンションの手前に「野中の湯」はあった。
熱い蒸気が立ち上っていた。
普通に歩いていたら、気付かずに素通りするだろうな。
「熱海七湯」は元々、自噴の温泉で熱海の名湯として知られ、大正時代までは温泉として残っていたらしい。
平成9年に市制60周年事業の一環として再整備をしたという。
ということで、これらは当時の温泉施設を復元したモニュメントで自然湧出時代の痕跡はない。
そこから坂を降りていって、次に出てきたのは「小沢の湯・平左衛門の湯」
ここは、数人が周りにいた。
なんでかな?と思ったら、ここは蒸気を利用してゆでたまごを作ることが出来るから、出来上がるのを待っているということのようだ。
近くの店で生卵を売っているようだけど、他の人のが出来上がるのを待ってから作ろうと思ったら時間がかかる。
それだと、この後の予定に間に合わないので、ゆでたまごは作らずに次へ向かおう。
古屋旅館と書かれた看板の方へ向かう。旅館入口の前にあったのが「清左衛門の湯」
農民の清左衛門という者が馬を走らせて、この湯壷に落ちて焼け死んだので、その名が付いたと言われている。
明治まではお湯が絶えることはなかったらしい。
国道135号線まで降りていくと「河原湯」
ここは、それなりに温かい湯が入っていた。
かつては村人の自由に入浴できる場所だった。
熱海村で村民や近隣の人が自由に入浴できるのがここしかなかったという。
温泉地であっても、当時は限られた人しか使えないということだったらしい。
銀座通りを進んでいくと駐車場の脇に「佐治郎の湯・目の湯」があった。
この湯は、塩分が少なく真湯に近いことから、火傷や眼病にもよく効くといわれたことから「目の湯」とも言われていた。
銀座通りは、結構人が多かったな。
新しいお店も増えていて、熱海がかなり盛り返していることがわかる。
銀座通りから途中で曲がると次は「風呂の湯・水の湯」
風呂の湯は昔の坂町高砂屋(大木円蔵)の庭から湧き出ていたという。
湯気の噴き出しが盛んで饅頭を蒸したり、酒を温めたりして販売をしてたらしい。
そこから1.5メートルほど東のところに塩分のない温泉も湧き出ていたが温度も低かったので「水の湯」とされたらしい。
風呂の湯の後ろの坂を上り路地を進んでいくと「小沢の湯」の横に出た。
そこでは、相変わらずゆでたまごを作る人が何人もいた。
小沢の湯を過ぎて、湯汲坂という坂を上っていくと「大湯間欠泉」
ここは以前にも数回来たことがある。
かつては世界の三大間欠泉の一つに数えられていたという大湯間欠泉。
関東大震災後に噴出が衰えて、今は人工的に噴出する間欠泉として再整備されている。
到着した時に何人かが、噴出を待っていたが待ちきれなくて移動した。
その人達が移動してしばらくしたら、時間になったのか噴出を始めた。
ここの前には「市外局番発祥の地」として
明治33年に東京・京橋に設置された日本初の電話ボックスを復元し設置してある。
これで、熱海七湯は一通り回った。
せっかくなので大湯間欠泉の先にある、湯前神社で参拝。
次に向かうのは、お約束の来宮神社だ。
湯前神社から細い道を登っていくと来宮駅へと続く道路に出る。
そこからは500m程度で来宮神社に到着する。
コロナが落ち着いたこともあってか、来宮神社はそれなりの参拝客がいた。
やはり熱海にきたら、ここは外せない。
とりあえず参拝をしよう。
参拝後は裏にある御神木である本州一の大きさだという大楠へ。
上からの撮影場所は行列を作っていた。
来宮神社へ来るといつも休憩をする、五色の社でソフトクリームを頂く。
麦こがしソフトクリーム
それにしても、これで490円は高いと思うがどうなんだろう。
その後、社務所で両替をしてもらい、おみくじを引いてみる。
末吉
まぁ、そんなもんか。
来宮弁財天を参拝して、神社を後にした。
15時過ぎ。
来宮駅から伊東線に乗り込む。
伊東線もそれなりに人がいる。
約20分程度で伊東へ到着。
駅前に人が多い。
伊東駅前でこれだけ人が多いのは初めてみたかな。
有名なホテルの送迎バスが迎えに来ていた。
かつては伊東といえば、ハトヤとかがTVでもCMをガンガン流していたが、今はどうなんだろう。
当初は旅館に行く前に佛現寺の天狗の詫証文を見に行こうと思っていた。
がしかし、16時までしか本堂に入れないという。
現在15:30
16時前には到着できるだろうけど、ほとんど時間はない。
仕方ない、今回は諦めよう。
ということで松川遊歩道の方へ向かう。
一応、伊東の桜スポットとして名前が上がる場所。
桜の本数は少ないけれど、それなりに評判が良いらしい。
それにしても、ちょっと駅から離れると相変わらず人がいない。
松川遊歩道へ到着したが、なんというか想像以上に桜が少ない。
少ない桜でも、それなり写真を撮ればなんとかそれっぽくなるかな
少ないながらも、桜の下でお花見をしている家族がいた。
松川遊歩道から海の方へ移動する。
按針メモリアルパークから伊東港の方まで来たが、釣り人がちらほらいるけれど、やっぱり人も少ない。
ちょっと寂しい感じだな。
特に海でやることもないので、そろそろ旅館へ向かうことにした。
これからいけば17時頃には旅館に到着できる。
住宅地を進んでいくと、途中で音無神社があるので、ここでも参拝。
以前にも訪れている源頼朝・八重姫ゆかりの神社だ。
境内社の玉楠神社には、源頼朝と八重姫が祀られているのだという。
そして「タブの木」は樹齢約1000年といわれ、伊東市の天然記念物に指定されている。
ここでのおみくじは大吉。
ここから旅館までは約10分。
2年振りとなる「翠方園」
ここは何年たっても、時間が止まっているような古き良き温泉旅館。
建物自体古いし、ところどころヒビが入っていたり、
軋んでいたりで人によっては、受け入れられないだろうなぁと思う。
個人的にはこういう鄙びた温泉宿が好きだから仕方ない。
17時ちょいすぎに到着。
先に清算をしてから部屋へ。
田舎へ帰ってきたような感覚を覚える部屋だ。
荷物を下ろして、さっそく温泉へ行こう。
ここは24時間入り放題。
空いていればいつでも露天風呂の貸切が出来る。
ということでまずは露天風呂へ。
ここの源泉かけ流しで、ちょうど良いお湯加減がうれしい。
五十肩・腱板損傷・腰痛・疲労と最近は身体がきつので、ゆっくりの湯に浸かる。
部屋に戻ってしばしの休憩。
18時過ぎたので夕食を食べにいこう。
翠方園は素泊まり専門なので、食事は出ない。
昔は食事が出たのだけど、いろいろと厳しいのだろう。
ということで、今夜は海鮮料理で2軒くらい候補を考えていた。
開福丸と魚楽亭
金目は以前にも食べているので、あじのたたきを売りにしている開福丸にしよう。
旅館からは10分ちょっとくらい歩くが、それも良い。
開福丸に行く途中で魚楽亭の前を通ったが、こちらはシャッターが降りていた。
どちらにしても開福丸になったんだな。
開福丸に到着。
思ったより店内は広くない。
ちょうど一席空いていたので、そこに案内される。
あじたたき定食にして、何か一品料理を頼もうと思っていたのだが、夕食サービスということで、
ランチメニューに、倍のあじたたき、もずく酢が付くというものがあった。
そこにキスフライもついているし、これにしよう。
しばらくして
梅くらげ・マグロのおぼろ
が出てくる。
その後、もずく酢、生わかめの味噌汁、キスフライ、ご飯と続き
最後にあじのたたきが出てきた。
あじのたたきには、オレンジがついてきた。オレンジを絞って食べるのは初めてだ。
かなりのボリュームだと思ったけれど、思ったよりも食べれてしまったな。
やはりのれんに掲げるだけあってアジが良い。
肉厚でたたきというより普通に刺身といった感じかな。
キスもサクサクと軽い歯ごたえで美味しい。
閉店が早いのがちょっと残念。
飲んでいる1人客を除けば我々が最後の客。
19時半閉店だけど、19時には看板の照明は落とされていた。
ランチの方が混雑しているみたいだ。
とはいえ、また伊東に来た時は立ち寄りたい。、
充分に満足してお店を後にした。
川沿いに桜がライトアップされていたので、そんなのを眺めながら途中でコンビニによって旅館に戻る。
旅館に戻ったら少しばかり休憩して、今度は内湯の方へ入る。
こちらは貸切ではないけれど、誰も入っていなかったから、ほぼ貸切状態。
ちょっと残念だったのは、おそらく前の客だろう。
シェービングフォームの袋とか、手ぬぐいとかが洗い場に放置。
風呂桶も散乱とまでは言わないけれど、ちょっと散らかっていた。
それをちょっと片付けてから、身体を洗い湯舟へ。
内湯もかけ流しなので、非常に心地よい。
誰も入っていない貸切状態の湯舟で身体を伸ばす。
客が少ない旅館というのは、好きな時に好きなだけ、周りに気を遣わずに湯に浸かれるというのがやっぱり良いんだな。
これでお湯が良くなければダメだけど、その点ここはちょうど良い。
かけ流しの温泉って、熱いところが多いから、あまり熱いと長湯出来ないし。
ということで、のんびりと浸かってから部屋に戻る。
あとは寝る前にもう一度露天風呂に入ろう。
とはいえ、さすがにちょっと眠くなってきたか。
土曜は毎週4時起きだから、それも仕方ないな。
少し寝たかもしれないが、22時過ぎに改めて露天風呂に。
寝る前なので、あまり長湯はせず。
少し雨が降ってきたかな。
湯舟に雨が落ちる波紋が出来ている。
小雨の中の露天風呂も悪くない。
しばらくぼーっと湯舟に浸かり部屋に戻る。
畳で寝るのも久しぶり。
ということで23時時前には寝てしまった。