6時頃起床。
この時間に起きたらさすがに温泉へ行こうとは思わない。
朝食はブッフェなのだが時間帯によって、混雑するという。
しかも遅いと品数が少なくなっているという話だ。
朝食の時間は6:30から。
そして会場の様子が部屋のテレビで確認が出来る。
6:30過ぎくらいに見たら、ちらほらと人がいることが確認できた。
少し早めに朝食に行っておいた方がいいかも。
ということで6:40頃には朝食会場に行く。
品数はさほど多くないが、バランスよく程よい品ぞろえだ。
北海道らしくスープカレーも置いてあった。

見ていると、7時前には満席状態になっていた。
やはり早めに来て正解だったかな。
なんだかんだと8時くらいまで朝食会場にいた。
今日は出発が早くないので、のんびりだ。
部屋に戻り出発の準備をする。
ダラダラとしながら9:10頃にチェックアウトだ。
チェックアウトと言っても、部屋のドアに「チェックアウトしました」というプレートを貼って、受付には寄らずにそのままホテルの外へ。
これは簡単で良いな。

外に出たら、天気予報通り雨が降っていた。
降水確率90%だったから仕方ないな。
いつもなら旅行に持ってこないのだが、今回は折りたたみ傘を持ってきていた。
これで正解だった。
雪だったら傘はいらないのだけど、雨だとやっぱり傘が欲しくなる。
しかし雨だと雪が溶けるので、道路がぬかるんでいる。
これがちょっと嫌だな。
昨夜、市電を降りた松風町から市電に乗る。
9:15発の湯の川行きだ。
朝は結構混雑している。
約15分で、五稜郭公園前に到着。

市電を降りると、それほど雨が強くない。
これなら傘なくてもいいかな。

雨で溶けて歩きにくくなった道を、五稜郭タワーの方へと歩いていく。
約10分で、五稜郭タワーへと到着だ。
9時オープンなので、さすがにまだ空いている。
事前に展望台チケットをセブンイレブンで購入しておいたから、チケットカウンターには並ばずに展望台行きエレベーターに向かう。
見ていると行列の仕切りがそれなりにあるから、混雑する時は相当並ぶのだろうなぁ・・・

エレベーターに乗り込んで、さっそく最上階の展望台へと向かう。
展望台へ到着。
ここから、五稜郭の全景を見渡すことが出来る。
というか、ここからでないと全景は見えないだろう。
雪で覆われた五稜郭。
とても趣がある。桜の季節や夜のライトアップもいいのかもしれないけど、この雪景色もなかなかのものだと思う。

しかしスマホで撮影すると、全体が入りきらずに端が切れてしまう。
広角ならいいのだろうけど・・・
五稜郭と反対側には、津軽海峡や函館山を見ることが出来る。


五稜郭歴史回廊としてミニチュアを使っての説明がある。
さすがに細かい内容は覚えていないが、なかなか面白い。
そして展望台には、新選組副長・土方歳三の座像があった。




展望台をぐるっと回、階段で下の階へ。
ここにはカフェスペースや土産物屋があった。
一部シースルーフロアとして、床が強化ガラスになっているところがあった。
あったけど、ちょっと小さすぎるな。
小さすぎてスルーされている気もする。
もう少し大きければそれなりにスリルを味わえるのかもしれない。


10時前には、エレベーターで下に降りてきてしまった。
結局展望台って、よほどのことが無ければ一通り見たらやることながなくなる。
だから滞在時間ってどうしても短くなってしまうと思う。
エレベーターは1階ではなく2階で降ろされた。
1階だと上る人と入れ替えで、どうしても混雑してしまうからだろう。
2階には、レストランと、ジェラート店、植木蒼悦ギャラリーがあった。
そういえば植木蒼悦ギャラリーには入らなかったな。
入場無料だし、入ってくれば良かった。
2階から階段で1階に降りる。
階段下からは土産物屋になっているので、ぐるっと見て回る。
チケットカウンターの反対側にはアトリウムという場所がある。


そこには土方歳三の立像があった。
胸像もあるらしいのだが、現在は非公開になっているという。

この時は気にもならなかったが立像の横にある矢竹。
これは東京・日野市にある土方歳三の生家「土方歳三資料館」から株分け・寄贈されたものなのだとか。

アトリウムからエレベーターホールの方へ行ってみる。
帰宅してから気付いたが、丸いガラス床になっていた。
これは、五稜郭築造当時のを再現した模型が展示してあるという。
行列の仕切りがあるので、まさかこんなところに展示があるとは思わなかった。


一通り見て回ったので、アトリウムから2階に上がる。
さっきエレベーターで降りたところだ。

少し早いが、いろいろと混雑する前にお昼にする。
とはいえ、まだ10:30。
目的の店「レストラン五島軒 函館カレーEXPRESS 五稜郭タワー店」のオープンが11時なので、それまで
店前の休憩スペースでしばらく休憩。
11時からオープンだけど、店前でのカレーパンの販売はやっているみたいだった。
見ていると何人かがカレーパンを買っていくのが見えた。

11時になって「レストラン五島軒 函館カレーEXPRESS 五稜郭タワー店」に入店。
五島軒といえば、明治12年創業の函館の老舗中の老舗洋食店。
当初は本店へ行こうと考えていたが、他の予定と調整して本店は断念。
で、五稜郭にカレー専門店があるというので、こちらでカレーを頂くことにした。
説明を見ると・・・・
五島軒のカレーは初代料理長五島英吉が創始し、二代目若山徳次郎が帝国ホテルで修行中会得したものを基に大正期に完成させたカレーです。
五島軒本店の味をそのままに、より多くの皆様にご賞味いただきたくレトロモダン&カジュアルをコンセプトにしたカレーレストランです。
初代料理長が箱館戦争で戦った五稜郭の地で函館の風土に育まれた伝統の味とサービスをお手頃価格でお気軽にお楽しみいただけます
・・・
と書いてあるが、とてもお手頃価格ではないと思うのだが・・・
それはそれとして入店。
事前にメニューを見ていたので2種類のカレーが味わえる、あいがけカレーにしようと思っていた。
が、しかし店のメニューを見ると「土方歳三カレーセット」なるものがあった。
これは洋食としてハンバーグ、エビフライ、フライドポテト、サラダ。そこに土方カレーのハーフサイズだ。
土方カレーは、本店のメニューを確認すると、明治のカレーということになるのだろう。
そしてあいがけカレーは、イギリス風カレーと明治カレーだ。
だったら、洋食メニューも食べられるということで、カレーセットにするしかない!
ということで「土方歳三カレーセット」を注文。

ここでは注文したもの以外は、全てセルフサービスという変わったお店だ。
スプーンやフォーク、ドリンク類などを自分で持ってくる。
スパイスや福神漬けも置いてあった。
自分でカトラリーを用意してしばらく待つ。
そして出てきた「土方歳三カレーセット」

土方歳三カレー、ハーフサイズだというけれど、充分に1人前くらいあるんじゃないか?
味の方は、いかにも日本的な、少々もっさりした感じの小麦粉感のあるカレー。
個人的にはこのもっさり感がうれしい。家庭的な味というのかな。
明治というよりは昭和っぽい感じもしたけれど、そもそも明治の味を知らないからなんともいえない。
洋食メニューも、奇を衒うことなく王道の味付け。
エビフライが、思ったよりしっかりしていたのはさすが老舗洋食屋。
これで2,420円。
お値段はちょい高めだけど、明治からつづく老舗洋食屋と考えたら、こんなものだろう。
東京でも老舗洋食屋は、だいたい良い値段だし。
高いのだからセルフサービスなのが気に入らないって人もいるかもしれないけれど、たいした手間でもないし、そういう人は本店とかに行けば良いのではないだろうか。
12時頃に退店。
午前中だったからか天気が悪いからか、五稜郭タワー自体が、まだ混雑していない。
混雑してきたら、このお店も混むのだろうな。
それほど席数はないようだし。
そして五稜郭タワーを出る。
相変わらず雨が降っている。

次は五稜郭の中心にある、箱館奉行所に向かう。
さすがに、雪の中を五稜郭の中へ行く人は少ないらしく、雪が積もったままだ。
そんなのも悪くない。




箱館奉行所は、日本の北辺防備の拠点として設置された江戸幕府の役所。
当初は箱館山の麓に置かれていたが、内陸の地に移転が計画され、その外堀となる五稜郭と共に1864年(元治元年)に完成した。
1868年戊辰戦争最後の戦いとなる箱館戦争の舞台となり、旧幕府脱走軍降伏2年後の1871年に解体された。
それを2010年になり可能な限り建築当時の材料・工法を使用し、庁舎の1/3の規模を復元したものである。

中に入ると、雪を払ってからご入場くださいと言いながら、雪を払ってくれた。
そして、傘と靴を入れるための袋を渡される。
靴を脱いで中に入る。
券売機で入場券を買い、その隣で半券を渡して見学コースへと進む。
まずは再現されたゾーン。
襖を開け放つと72畳にもなる大広間だ。
この部屋で、1868年幕府から明治政府への引き継ぎが、最後の箱館奉行杉浦兵庫頭誠と明治政府の総督清水谷公考の間で執り行われたという。
72畳だけあって、やっぱり広い。
逆に広くて落ち着かない。


途中の窓から中庭を覗く。
そして中庭の先には、太鼓櫓登櫓が見える。


そして歴史発見ゾーン、映像シアター、建築復元ゾーンと続く。
映像シアターは、特に覗かなかった。



そして外へ出る。
一本松の土饅頭の方へ行ってみようかとも思ったが、雪で断念。
というか、たぶんこの雪だと行ってもよくわからないだろう。


さて五稜郭を出よう。
時間は13時頃。
予定よりだいぶ早い。
google mapで確認確認すると、この近くにある六花亭の喫茶室。
混雑しているという情報があったので、予定には入れていなかったのだけど、google map上は
「通常にくらべ混んでいません」となっていた。
それなら時間もあるし行ってみるかな。
ということで、五稜郭を出て数分のところにある「六花亭 五稜郭店」へと向かう。
駐車場はすぐに見つかった。
だが店舗がどこにあるかわからないので、少し行き過ぎてしまった。
おかしいなぁ・・・と思いつつ駐車所の方へ戻ってくる。
駐車場の奥から店舗に行かれるのかな?と思い駐車場の中へ入っていくと、案の定店舗の入り口が出てきた。
これは、知らないとたどり着けないのではないか。

13:05頃、六花亭 五稜郭店に入店。
店内を見渡すと、店舗の一画に喫茶スペースが設けられている。
その前に、名前を書く用紙があったので名前を書いておく。
4組待ちだという。15~20分くらいの待ちだろう。
壁際にある椅子に座って待っている。
予想通り20分ほどで名前を呼ばれた。

めちゃくちゃ愛想のよい店員さんに案内され。空いた座席に座る。
注文したのは、ここに来たらお約束みたになっている「マルセイアイスサンド」「雪こんチーズ」あとは普通のコーヒー。
六花亭といえば「マルセイバターサンド」そのクリームをアイスに変えたのが「マルセイアイスサンド」ということなのだろう。
この2つとも、六花亭の帯広・札幌両本店と五稜郭店の3店舗のみなのだそうだ。
これは来ておいて良かったかもしれない。
席についてしばらくすると、運ばれてきた。
「マルセイアイスサンド」の方は、ほんとに「マルセイバターサンド」のアイス版といった感じ。
これは良いな。
それほど大きくないのもちょうど良い。
そして「雪こんチーズ」は、ブラックココア入りのビスケットでベイクドチーズケーキを挟んである。
かなり濃厚なチーズケーキで、チーズ好きなら間違いない感じの味だ。

両方とも300円、280円という手頃な価格。
今やコンビニスイーツだった一個300円前後するので、この価格は安いと思ってしまう。
もらわなかったけど、コーヒーもおかわり無料らしい。
次の目的地へ行くための時間を調べて、13:40頃に店を退店。
そういえば会計で妙じ時間がかかってしまった。
大量購入の中国人がレジななんか揉めていたようにも見えたが・・・
六花亭を後にして、五稜郭ター前のバス停へ向かう。
道路の雪が溶けて歩きにくい。
今回は東京を出る時に、靴に防水スプレーを大量の吹き付けておいた。
そのおかげなのか、靴の中まで染み込んでくることはなかった。
五稜郭タワー前を14:30発のバスに乗り、2つ先の停留所である、湯川温泉電停前で降りる。
雨がかなり小雨になっていたので、傘をしまう。
これだけでも、かなり楽になる。
この辺は、湯の川温泉になる。
湯の川温泉は、南は津軽海峡に面した温泉。
透明で二酸化炭素が大量に含まれる白湯と、赤味を帯びた湧出地が限られる赤湯がある。
名湯百選にも選ばれている。
しかし温泉が目当てではないので、そこから雪解け道を津軽海峡の方へ鮫川沿いに歩いていく。
10分ほどで、今回の最終目的地「函館市熱帯植物園」と到着した。


ちょうど到着した時と同時くらいに、バスが来た。
そこから降りてきたのは中国人の団体。
ガイドに連れられてわらわらと植物園の中に入っていく。
まさか、こんなところにまで中国人が押し寄せてくるとは・・・・

当然、その団体の入場が終わるまで、受付が対応できないので、待っている。
ガイドさんも大変だな。
ようやく我々もチケットを購入して中に入る。
ここでの目的は、サル山。
温泉につかるサルがいられる。
温泉につかるサルなんて、なかなか見ることは出来ない。
中国人団体も、これが目当てなのだろう。
入場時にサルの餌も買っておいたので、それを投げ入れてみる。
そうするとその餌をちゃんと食べているのも、なかなか愛嬌がある。

しばらくエサをやりながら写真や動画を撮って、ふと周りを見ると、さっきまで大量にいた中国人たちがいなくなっている。
なんかほんとに嵐のような団体だな。

サルを堪能した後は、温室へ。
時期的に、ほとんど咲いてはいない。
ブーゲンビリアが、そこそこ咲いていたかな。
でもまぁ、ここでの目的は温泉サルだから、それはそれでいいだろう。




函館駅に戻る時間を確認する。
16時頃の市電に乗れば、16:30過ぎには函館駅に到着できるな。
ということで、15:40頃植物園を後にした。
戻りも当然のことながら、雪解け道を歩いていく。
やっぱり歩きにくい。
市電の湯の川温泉駅近くには、足湯がある。
あと10分もしないうちに、市電がやってくるはずだから、ちょっと入っている時間はないな。
それならば、ということで手だけ入れてみた。
寒さで手の感覚がなくなってきていたから、これで手が生き返った。


そして湯の川温泉駅から市電に乗り込み、函館駅へと向かった。
16:32 函館駅前に到着。
函館空港行きのシャトルバスが17:20。
なので函館器で土産を物色することにした。
まずは松岡商店 函館ツインタワー店に入る。
ここには駅ナカの土産物店にない品物があるということだったので入ってみた。
しかしちょっと残念かな。
思ったほどのものはなく店を出る。
結局、函館駅の中にあるお店「北海道四季彩館」というところで購入した。
17時頃になって駅を出ると、だいぶ暗くなっていた。
駅前がなんとなくイルミネーションっぽくなっている。
そして、バス乗り場の方へ行くと、すでに行列が出来ていた。
バスも乗車準備中ということで、すぐに乗れそうだ。

実際に並んだらすぐに乗ることが出来た。
しかし、我々よりも後に並んだ人達は満席で乗れなかった人もいたようだ。
少し早めに並んでおいて正解だったかな。
バスは少し早めに17:15には動き出した。
どうやら満席になると、出発するらしい。
で、残された人達は、きっとその後にすぐバスが来るのだろう。
早く出発したため、17:30過ぎには函館空港に到着。
まずは1階到着ロビーにある「HAKOYA(はこや) 函館空港店」に向かう。
東京に着くのが21時過ぎだから、先に夕食を食べることにした。
HAKOYAは、五稜郭近くにある人気居酒屋。
手頃な価格で新鮮でボリュームのある海鮮丼が食べられるとの評判のお店。
そのお店が空港に出店しているとのことだ。

どこにあるのかな・・・と到着ロビーの方へ行くとありました。
なんとも殺風景な、イベントスペースのような店構え。
調理場もパーティションで区切ってあるだけ。
余計な外装を施さない分、価格を抑えましたって感じなのかな。
そのため当然、前払いのセルフ方式。
注文したのは「海宝丼」

しばらく待っていると呼ばれて取りにいった。
海宝丼
赤身、サーモン、ツブ、松前漬けが乗っている。
空港内の店なのに具沢山で、これで1,180円!
たいてい海鮮丼って、具が先になくなってご飯だけ最後に残ることが多いのだけど、ここは意識せずに食べていても最後まで具がしっかり残っている。
ほんとに具沢山だ。
しかも安い。
さらに空いている。これはとても重要。
やっぱり混雑した店だと、どうしても落ち着かない。

食べている途中でアナウンスがあった。
東京行きの飛行機が、到着が遅れているため出発が遅れるという。
どのくらい遅れるのかな?と思ったらわずか5分だ。
LCCに乗り慣れていると、遅れるといったら30分とか60分とか当たり前のように遅れるから5分程度なら、なんの問題もない。
HAKOYAを出て、空港内の土産物屋をざっと見て回る。
特に追加で買うようなものもないかな。


そして保安検査場へと向かった。
QRコードをタッチする場所がないなぁ・・・と思っていたら、金属探知機の直前でタッチする場所が出てきた。
慌ててスマホを取り出して、タッチする。
そしてそのスマホは、そのまま検査のトレイに乗せておく。
さすがに、これは気付かない。
きっと利用者数から見ても、その場所で充分だとの判断なのだろう。
確かにQRコードを読み取るだけでスタッフを配備するのも無駄だと思う。

搭乗口前で、しばらく待つ。
19:30に搭乗開始となった。
予約した時に通路側の席だと思っていたが、なんと3列席の真ん中の席だった。
しかも隣はやたらでかい人。
確実に席からはみ出ている。
これは嫌だなぁ・・・と思っていたが、大きすぎて逆にそのすき間に納まるような感じになったので、なんとか耐えられた。
90分程度だし。
これが海外とかだったら、長時間で地獄だったと思う。
19:45頃飛行機は動き出した。
結果的に10分程度の遅れかな。
雪雲が観測されたから、念のためそれまでに機体についた雪を払ってから離陸するとアナウンスがあった。
何事も事故がないのが一番なので、しっかりと雪を払ってから飛んでくれれば良い。
そして離陸。
途中でコーヒーを頂く。
結果的に東京へ到着したのが、21:30過ぎだった。
予定より20分ほど遅れたかな。
そこからは京急線から都営線と乗り継いで自宅に辿り着いたのが23:30頃だった。



お疲れさまでした。