今年最初の伊東。
前回は昨年末だけど、確認したら、その前はちょうど1年前だった。
9:25の電車に乗るので、自宅を9:05に出発。
多少余裕を持っての出発だ。
そういえば年末も同じ頃に出発していた。
前回は、東京駅から特急で行ったが、今回は新宿からロマンスカー。
特に問題なく予約が取れた。
やはり前回は年末だから予約が取れなかったのだろう。
実際、今回はそれなりに空席が目立っていた。
さて10:25新宿発のロマンスカーで、まずは小田原へ。
やっぱりこの手の特急だと楽だ。
時間的には、そこまで大幅に変わらないのだがな。
小田原到着は11:49。

駅前の錦通り沿いにある店でお昼を・・・・と思ったのだが、行ってみたら、すでに予約で満席!
そんな人気店だったのか。
それじゃどうしようかな。
近くに以前来て結構良かったお店がある。
時間的に満席かもしれないけど、行ってみよう。
「洋食 葉椰子」

店内に入ると、なんとテーブル席が1つだけ空いていた。
こいつはラッキーだ。
席に着いてメニューを確認。
さて、どうしようかな。
やっぱりここは、ハンバーグかな。
前回来た時は、デミグラスソースのハンバーグを注文した。
なので、今回は特製ハンバーグの大根おろし添えにしよう。
これにサラダとコーヒー、そしてドルチェが付いたBセットにしてみた。
見ていると、その後も途切れることなく客が入ってくる。
待つ客もいれば、諦めて出ていく客。
やっぱり人気店なんだな。
まずサラダが出てきた。
これは・・・結構わさびが効いている!
ドレッシングにわさびが入っているのか。
なかなか洋食屋のサラダでは味わえない味だ。
でも、このピリっとした味がアクセントになってサラダに合う。

そして、ハンバーグ。
ここのハンバーグは俵型のものが2つ。
メニューにも20分くらいかかると書いてある通り、中まで火を通すのは時間かかるのが目に見えてわかる。
大根おろしに、少々醤油を垂らし、その大根おろしと共に頂く。
これも合うな。
かなり肉汁たっぷりのハンバーグなのだが、大根おろしと一緒に食べると、さっぱりとした味わいになる。
デミグラスソースも良かったけれど、個人的には大根おろしの方が好きかも。

食後には、コーヒーと、ドルチェ。
本日のドルチェは、ヨーグルトムース。
ヨーグルトの酸味に甘すぎない甘さのムースが口優しい感じだ。

なんだかんだと1時間くらいの滞在で退店。
ごちそうさまでした。
おそらく、また来るだろう。
店を出て一旦小田原駅の方へ向かう。
そして駅前のお城通りから、小田原城の方へと向かう。

お城通りは、一応観光地だからそれなりに人がいたけれど混雑というほどではない。
程よい混み具合で雰囲気も良くなっている。
5分ほどで小田原城へ到着。
数年振りの小田原城。



いつもなら特に立ち寄らないのだけど、今回は「桜まつり」の期間なので、寄ってみることにした。
本丸広場に到着すると、かなりの賑わいを見せていた。
キッチンカーも何台か出ていたので、良い感じで花見状態だ。
おそらく普段よりも多くの人がいるのだろう。
団子屋とか、結構な行列になっていたな。
肝心の桜はというと、満開は若干過ぎたような感じもしなくはないが、かなり良い感じ。
小田原城と桜を一緒のフレームに入れようと大勢が写真を撮っていた。

城に入るための入り口には、長蛇の列が出来ていた。
さすがにあれには並びたくないな。
列がなくても、今回は時間がないから入らないのだけど。
天守閣を見ると大勢の人で溢れていたな。

まだ少し時間があるので小田原城の敷地内にある「報徳二宮神社」へ行ってみた。
ここは神社とは言っても、報徳社によって二宮尊徳を御祭神として創建された神社。
なので、ちょっと普通の神社と違う印象だ。
とはいえ、神社は神社なので参拝方法とかは、一般的なものと変わらない。


おみくじを引いた時に、前の人が13番を引いて「凶」だった。
すると自分が引いた時も、なんと13番!ということは「凶」だ。
すると社務所の方が「引き直しますか?」というので引き直してみた。
なんでも、よく混ぜないと前の人と同じ番号が出ることはよくあることなのだそうだ。
しかし、そうはいっても、おみくじを引き直すってのもなんだかな。
で、その結果は「小吉」だった。



そろそろ時間になりつつあるので、小田原駅の方へ向かうことにした。
再び小田原城の本丸広場を通り、お城通りを小田原駅へと向かう。
途中のキッチンカーで「銭焼き」を売っていた。
なんだろうと思って見てみると、大判焼きとか自慢焼きとか、あの類のものだ。
焼型さえ変えればなんとでも言えそうだな。
でもまぁ、なんだかんだいいながらも購入。

カスタードクリームの銭焼きを食べたが、思ったよりもクリームが詰まっていた。
これで150円は良心的だと思う。
小田原城の本丸茶屋では、団子一串500円だったからなぁ。


小田原駅に到着。
14:47の東海道本線で、まずは熱海へ向かおう。
電車はぼちぼちと混雑していた。
さすがに座ることは出来なかったが20分程度だ。
約23分で熱海に到着。
今回は、熱海で外には出ないで、そのまま伊東線に乗り換える。
乗り換えの時間も余裕があったし、熱海始発なので問題なく座ることが出来た。

15:50頃、伊東駅へと到着した。
駅前は、相変わらずといったところか。
前回が年末なので、まだ3ヵ月と数日しか経っていない。
そりゃそんなに変わるわけないか。



駅から徒歩約10分。
いつもの常宿である「翠方園」へ向かう。
途中のコンビニで、飲み物を購入する。
旅館の手前にある川にかかる桜は、今年もなかなか見事だ。
ライトアップでもすれば良いとも思うが、場所的にあまり意味ないかな。

「翠方園」は相変わらずだ。
年末が結構客がいたので、どうかなぁ・・・と懸念していたのだが、無駄な懸念事項だった。
インバウンドで荒らされていない貴重な鄙びた温泉旅館。
変わらずにあって欲しいものだ。


宿帳に記入して部屋へと案内される。
さすがにご主人もこちらの顔を覚えたようで「特に説明はいらないですよね?」と特に温泉の説明とかはなかった。
昨年までは、毎回同じ説明されていた。
まぁ20年以上来ているとはいえ年1~2回しか来ないから、覚えられないのも仕方ないと思う。
名前までは無理でも、顔は覚えてもらえたので、ちょっとうれしい。
部屋は前回に引き続き新館だった。
今回は1階だ。
前回も今回も和室で2部屋ある部屋だ。しかもかなり広い。
こちらとしてはありがたいといえばありがたい。
でも、どういう基準で部屋を割り振っているのだろう。


部屋に入って荷物を降ろす。
さて、さっそく露天風呂に行こう。
地下にある温泉。
内湯も露天風呂も誰も入っていない様子。
露天風呂へ入ろう。

あまり熱くない、程よい湯加減の露天風呂。
加水・加温なしの源泉かけ流しで、貸切で空いていれば24時間入り放題。

寒いわけではないけれど、身体は多少冷えている。
お湯に浸かると、体中から力が抜ける。
この感覚がたまらない。

40分くらい露天風呂にいたような気がする。
風呂を出て部屋に戻る。
17:30頃、まだ外は明るい。
食事の前に、伊東大川沿いの松川遊歩道へ行ってみよう。
一応、桜の名所となっているし。
旅館のすぐそばを走る、伊東線。
その踏切で今回初めて電車が通るのを見た。
1時間に1本くらいしかないから、なかなか出くわすことがない。

そこから徒歩約10分程度。
いつものことだけど人が少ない。
松川遊歩道に到着するまで、数人しかすれ違わなかった。




「松川遊歩道はソメイヨシノの並木が続く・・・」と、桜名所関連のサイトでは書かれているが、実際には桜並木がつづくというほどの桜をここで見たことはない。
川沿いの一部だけにまとまって、そこから離れると、桜なんて咲いていない。
東海館の対面の遊歩道なんて、桜なんかまったくない。


夜はライトアップされるというが、桜というより竹を使ったイルミネーションが綺麗らしいので、そっちの方が人気なのだろう。
とはいえ見に来る人は少ないんだろうなぁ・・・
松川遊歩道から、伊東駅の方へ向かう。
18:00頃だけど、人はいない。

伊東駅前に到着。
昨年来て気に入ったので、今回も来てみた。
黒潮金剛 どろめ

店内に入ると前回よりも客がいた。
なぜか若い女性客ばかりだった。

テーブル席に着席。
前回と同じように、おすすめを案内してくれる。
テーブルにもメニューがあったが、春のおすすめは、4種丼。
3種類あったが、生しらす・桜海老・まぐろ漬け・サーモンの4種丼を注文した。
しばらく待つと丼が到着した。
生しらす・生桜海老・まぐろ漬け・サーモンが綺麗に並べられて、その中心に卵黄が乗せてある。
少量の海苔とわかめがかけてある。
いつもの思うのだけど、基本的に卵黄しか使わないので、卵白はどうしているのだろう?
他のメニューを見ても卵白だけ使うようなものはない。
まぁ、おそらく仕入れで卵黄のみ仕入れをしているのだろう。

以前と同じように「玉子をくずして、醤油を垂らし、混ぜないで食べるのがおすすめ」と言われたので、それに従おう。
変わらず美味しい。
苦みのない生しらすに、主張しすぎない漬けまぐろ。
そこにあっさりしたサーモンと生の桜海老。
生の桜海老なんて、どこかで一度くらい食べたことがあるかもしれないけど、ほとんど記憶にない。
程よい甘さと適度な歯ごたえが心地よい。
やはり駿河湾の近くだから、食べられるのだろうな。
ここにアクセントで、卓上に置いてある高菜漬けも乗せて食べる。
これもうれしい。
あとは丼物なのに、ご飯が多すぎないのが良い。
だいたい丼物ってご飯の量が多すぎる。
食べられなくはないけど、かなり苦しくなる。
若いころならともかく、今はそんなに量はいらない。
小一時間ほど滞在、会計して外へ。
しかし店の人、他の若い女性客には、いろいろ話していたが、我々には必要なことだけしか話していない。
わからなくもないけどな。
他の客の声が当然聞こえてくるけれど、若い子たちの反応が大げさで、店の人からしたらそりゃ話しかけたくもなる。
そんな客の様子を遠目に眺めるのも、なかなか面白い。
まぁ、自分も歳ととったということだな。
店を出て旅館に戻る。
戻る途中でコンビニに立ち寄る。
コーヒーと、春の三色団子を買ってみた。

人がいないし民家も少ないから、旅館まではほんとに暗くなる。
街灯もほとんどない。
さすがに慣れたからいいけど、慣れないとちょっと不安になる道のりだ。
旅館に戻ったら、再び温泉に入る。
いつも通り、今度は内湯の方だ。
誰もいなかな・・・と思っていたら先客が1人。
入れ違いで、出て行ったから実質自分1人の貸切状態。


蛇口のお湯の出は相変わらず悪い。
水はすぐ出るのだけれども、なかなかお湯にならない。
壊れそうなところもあるし。
そんなところも含めて、昭和時代の古き良い温泉宿というところか。
苦手な人は苦手だろうな。


部屋に戻り、コーヒーと三色団子。
三色団子、悪くない。
少しだけ甘い物が欲しいときとかうれしいくらいの量と甘さ。

部屋はそれなりに暖房を入れているのだけど、ちょっと肌寒い。
年末より寒い?
少しだけ横になろう。
と、横になったら次に気付いたら22時少し前。
ここに来ると毎年同じような感じになっているな。
なんか身体が冷えている。
寝る前に、もう一度露天風呂に入ろう。
軽くマッサージしながら、のんびりと湯舟に浸かる。
ふくらはぎと腰にかなり負担が溜まっているようだ。
部屋に戻って寝たのは22:30頃だった。