ハノイ2日目
今日は、現地ツアーを申し込んである。
交通の便が悪いところを効率よく回るためには、ツアーを利用するのも悪くない。
ということで、6時に起床。
7:15には迎えが来るので、早々に朝食を済ませよう。
ということで、6:30に地下のレストランフロアへ。
朝食時間が6:30からだが、ほぼ同時くらいに地下に降りた時点で、結構大勢の人がいた。
そのほとんどが欧米人観光客。
欧米人は朝が早いということかな。
朝食は基本的によくあるブッフェだ。
一見、品数が少ないように見えたが、そんなことはない。
実際はかなりの品数が多い。
さらには卵料理や麺料理は別に注文することも出来た。

30分程度で部屋に戻らなくてはならないから、そんなにのんびりはしていられない。
といいつつも、結構とってしまったなぁ
味も申し分ない。
全体的に薄い味付けだけど、これくらいがちょうど良い。

そんなこんなで7時過ぎには部屋に戻ることが出来た。
そして荷物を持ってロビーへ。
ちょうど7:15現地ツアーのガイドさんが登場。
ベトナム人のDANさんだ。
ホテルの場所が旧市街地の中でバスが入ってこれないらしい。
そのため、ホテルを出て広い通りの方へと歩いていく。
通りに出て、待っているとバスが到着した。
しかし、到着したのはいいけど、道路の真ん中に停まってないか?
まぁ、そんなバスに乗り込む。
すでに座席は半分くらい埋まっていた。
今回は他のツアーとの混成車でのツアーだ。
客のほとんどが欧米人。
そのためメインガイドは英語で説明をしている。
ほとんど我々のためだけに日本語の出来るガイドが付いてくるようなものだ。
この時期は日本からの客は少ないようなことも言っていたな。
バスは動き出し、他のホテルを回って残りの客を拾っていく。
8時くらいになって、全員を回収すると、「ベトナム文化発祥の地」と言われるニンビンに向けて出発だ。
メインガイドから今日一日のスケジュールなどの説明がある。
もちろん英語だ。
細かいジョークまでは、いまいち聞き取れなかったけど、だいたいのスケジュールは理解できた。
そこに日本語ガイドが、いろいろとフォローしてくれた。
ベトナムは雨季で、午後から危なそうだということで、ツアーで回る順番を変えたと言っていた。
また日本語ガイドのDANさんは、いろいろとベトナムについて説明してくれた。
ベトナムの戦争のことや、現在の経済や資源などのこと。
改めて聞いてみると知っているようで、まったく知らないベトナムがあった。
ベトナムについてというと、ベトナム戦争くらいしか知らないし、これも映画での知識くらいしかない。
フランス領だったことは知っていたけど、中国と戦争をしていたのは知らなかった。
そんな話をしながら約1時間で、休憩所へと到着した。
ここは土産物屋も兼ねている。
よくあるツアーの土産物屋か・・・と思ったけれど、実際は20分程度しか休憩時間はない。
トイレに行って、なぜか店員さんからスタールビーを見せられた。
あとは、細かい現金を作るために、簡単なスナックを購入。
それだけでバスに戻る。
無理に買わせる雰囲気もまったくなく、とても良心的だ。



そこからさらに1時間ほどで、最初の目的地。
当初の予定だと最後に回るはずだったところ。
「ムア洞窟」に到着だ。


ここは洞窟となっているけれど、メインはその上にある山だ。
500段の階段を登ると絶景だという。
ただ、相当キツイらしい。
バスの中からガイドさんからは、絶対上まで行った方がよいと言われたけれど、同時に健康が大事だから絶対に無理しないようにとも言われた。
ほんとかどうかわからないけど、無理して登って亡くなった人もいるらしいことを言っていた。


バスを降りて、そんなムア洞窟の敷地内に入っていく。
蓮の池の横を通って5分ほど歩くと、さっそく階段が見えてきた。
そしてその横には、タイガーケイブという、かつて虎の住処だったと言われる小さい洞口があった。
とりあえず、ここでの滞在時間や約1時間なので洞窟は後にして階段を登って行こう。


階段といっても、きっちり整備してある階段ではなく石段。
段差も結構大きい。
最初のうちは良かった。
しかし2/3くらいまで登ったら、まさに過酷だ。
まだ気温が32度くらいだったのは救いだし、雨が降っていないのも助かった。
途中で階段が左右に分かれている。
ガイドさんに、左の方が高くて景色も良いと言われていたので、迷わず左側へ。

さらに過酷になっていく。
それでもなんとか頂上まで登って約30分。
最後のところをは階段ではなく、完全に岩肌を登っていく。
一番上には、ドラゴンの像が設置してある。

これは絶景。
確かにここは登る価値はある。
というか、ここに来たら登らないともったいない。
しかし、足場は非常に悪い岩場。
なんとなく鎖で囲ってあるけれど、柵らしい柵はない。
バランス崩したら、落ちるんじゃないかな。



実際、ドラゴンに捕まって写真とか撮ってたけど、とてもじゃないけど山頂をウロウロするようなことは出来ない。
命の危険しか感じない。
ということで、山頂の岩場には数分いただけで降りることにした。
降りるのももちろん大変で、完全にロッククライミングだ。
他の観光客も同じで、欧米人たちともお互いに荷物を渡したりして、上り下りをしてきた。
ドラゴン像のところのすぐ下に、簡単な展望台と観音様が設置されていた。


さて、少しだけ休憩して下へ降りよう。
登ったのはいいが、降りるのはまた大変だ。
バランスを崩したら落ちそうだし、膝への負担で痛くなってきたし・・・
いや、それよりも上り下りの振動のせいか、胃の周りがかなり酔ったような感じになってきている。
さらに熱中症まではなっていないけど、近い状態になってきたかな。
ペットボトルのほとんど湯になりかけているような水を飲み、頭からかぶる。
そうでもしないと、ちょっとやばい。
そんな状態だが、あまり休んでもいられないので、なんとか階段したまで降りていった。
階段下で、少々座って休憩。
こいつはキツイ。
年齢と体力の衰えを感じるな。
さて集合時間まであと15分くらいか。
タイガーケイブの前なので、ちょこっとだけ中を覗く。
奥にいかれるかどうか暗くてわからなかったけど、そこは体力を考慮して断念。
しかし、もしこれが「ムア洞窟」の「洞窟」の部分であるならば、ちょっとどうなのだろう。


ゆっくり歩いて集合場所へと戻る。
途中の蓮の池の写真も撮りたかったけれど、そっちも断念だ。

ヘロヘロになりながら、なんとか集合場所へと戻る。
集合時間の2分くらい前に到着。
ガイドさん達が、待っていた。
他の客をしばらく待つので、椅子に座ってしばしの休憩。
こうやって座れるだけでも身体が楽になる。
あらかた客が戻ったころ合いで、我々もバスに戻る。
冷房の効いたバスが心地よい。
全員戻ってきたらしく、バスが出発した。
次はサイクリングからの昼食らしい。
向かったのは「Trang An Heritage Garden」というところ。
だいたい30分くらいで到着。
Heritageというくらいだから遺跡なのか。
とりあえず体力的には復活できた。

ここでサイクリングに行く人と、行かない人に分かれる。
行かなければ、そのまま昼食となるという。
でもまぁ、せっかくなのでサイクリングに参加する。


入口に置いてある自転車から適当に選んで出発。
ガイドの後についていく。
サオケー川流域を約30分のサイクリングだ。
おまけみたいなものなので、まったく期待はしていなかったが、これはこれで思ったより良かった。
あれだけの広大で人も車も、ほとんどいない場所を自転車で走るのはなかなか爽快。
途中でガイドさんが写真を撮ってくれたけど、あれはこっちにはくれないのかな。
まぁ、我々のツアーのガイドじゃないから無理か。
出発地点に戻ってきた。
さてこれから昼食だ。
ただ時間はちょっと短めで45分。
ブッフェ形式のお店だ。


ここの名物はヤギらしい。
当然、ヤギ料理もあったのだけど・・・
ヤギ肉を焼いたものと、ヤギ肉の煮込みみたいなもの。
結局ヤギは焼いたものを少しだけ食べただけだった。
他の物を取ったら、取り切れなくなっただけなのだが。



ヤギ肉、特に臭みもなく美味しいことは美味しいけど、それほどでもないような気がする。
料理の仕方の気がするけど、ちょっと肉が固い。
まぁ、そんなものだよなぁ・・・
なんだかんだと時間も足りなくなってきて、バスの方へと戻る。
次の目的地は「ホアルー遺跡」。
10分程度で到着だ。
ホアルー遺跡はベトナム最初の王朝の首都が置かれた場所。
968年から980年まで、ディン朝とレ朝の都として栄えたという。

バスを降りて、ガイドと共に中に入っていく。
他の客は別ガイドが案内していったが、我々はほぼ専属ガイドのような感じなので、先に進んでいく。

ホアルーはかつて都だった場所だが、その遺構はほとんど残っていない。
その代わりに二人の皇帝の廟が建てられている。



その一つが「ディン・ティエン・ホアン廟」
門を通って、拝殿まで進んでいく。
パワースポットとしても人気があるらしい。
そこから500mほど離れた場所に、もう一つ「レーダイハイン廟」というのがあるらしい。
今回は、そっちには行かれなかった。
写真を見る限り同じような感じなのかな。
世界遺産というわりには、なんかあっさり終わってしまった。
戻ってくる時には、サオケー川で涼んでいる水牛を確認。
そういえば、途中にもヤギが沢山いた。
近寄っても特に逃げることなかった。



このホアルー遺跡内には、他にも数カ所見るところがあるらしいが、ツアーだとメインのものしか観光できない。
これも仕方がない。
まぁ、実際のところメイン以外はよほど興味がなければ、あまり見てもしょうがないのかもしれない。
バスに戻る。
乗る前に飲み物を売っていたので、普通のコーラを購入だ。

次が今回の最後となる世界遺産「チャンアン」だ。
15時少し前に「チャンアン・ランドスケープ・コンプレックス」へ到着。
世界遺産に登録された、壮大な景観地。
石灰岩のカルスト地形、洞窟、川、水田が織りなし「陸のハロン湾」とも称されているとか。

建物の中に入りボート乗り場の方へと向かう。
なんとなーくテーマパークのアトラクションに向かうような感覚だ。

そして、ボート乗り場。
混雑する時期ではないようで、そこそこ人は多いけれど、行列を作るほどではなかった。
でも列の柵がそれなりにあるから、混雑する時はすごい人になるのだろうな。

4人で1つのボートとなるらしいので、我々と他の客とで1つのボートに乗り込んだ。
けっこう作りがちゃちなボートだ。

乗り込んでさっそく川下りがスタート。
川下りといっても、流れていくのではなく、船頭さんが手漕ぎで進んでいく。

日本だとさすがにこれは見ることが出来ないだろうと思う。
大きい川の中から、石灰岩の岩山が絶景だ。




途中でボートのまま洞窟を進んでいく。
いくつ目かの洞窟の前で、突然船頭さんから「Sit Down」と言われた。
え?
座っているけど???
なるほど、ボートの椅子部分ではなく、船底に座って頭を低くしろということだった。
洞窟の入り口が低くて、それでも頭ギリギリくらいになった。
しかし、この狭い場所で船底へ座るって結構大変だ。


途中で、陽気な他のボートの客と競争状態になったりした。
後に座っていた客は、他のボートの人と話していたなぁ。
聞こえてくる会話から、どうやらパレスチナから来た人達みたいだ。

こっちにも声がかかったが、まぁ、どこから来たのか?くらいしか聞かれなかった。
うーん、会話が続かないのがもったいない気もするが・・・かといって、がっつり話されても聞き取れて言葉が出てこない。
まだまだ勉強しないとならんな。

そして約2時間の川下りが終了。
壮大でとても素晴らしかったが、90分くらいでもいいような気がする。

バスに戻る。
あとは、このままハノイへと戻るだけだ。
途中で5分程度トイレ休憩を挟み、一路ハノイへと向かっていく。
ハノイに入ってからは、それぞれの場所で順番に他の客を降ろしていく。
我々は夕食もコースに入っているので、その会場近くまでバスで向かう。
まぁ、会場というか食堂は、ホテルのすぐ近くだった。
「オー・ブンチャー」と名前の通りブンチャーの専門店。

店に入るとガイドさんが、スタッフに声をかけ、2階のテラス席へ。
通常なら、ここでガイドさんも食事をして食後にホテルへ送っていくという流れなのだろうけど、我々の宿泊しているホテルは、ここの裏の通りだ。
特に送ってもらう必要もない。
ガイドさんも、それをわかっているのだろう。
ここでガイドさんは終了となった。

基本的に旅行会社のツアーの場合、チップは必要ないのだけど、今回はほぼ我々の専属ガイドのような感じで、ずっとついて回ってくれたので、少しばかりのチップを渡す。
ネットの情報によるチップより、かなり多めだけど・・・
さてガイドさんはここで帰宅。
そしてしばらく待っていると、料理が出てきた。
ブンチャーは、ブンを焼いた豚肉と共につけ汁につけて食べる。
日本でいうつけ麺のようなもの。
春巻きもついてきた。
パっと見た感じ、ちょっと物足りないかなぁ・・・と思ったけど、食べてみると思った以上に量があった。

そういえば途中で他の客が入ってきた。
どうやら別の代理店のツアー客らしい。
客は皆欧米人かな。
この店は、そういうツアー客の御用達のようになっているのかもしれない。
でもまぁ、旧市街地の通りに面してオープンに店を開いているから、普通にこの辺の人も来るのだろう。
そっちのツアーのガイドさんは、客達とは別のカウンターの方で、食事をしていた。
そして我々よりも早く食事を済ませツアー客を引き連れて慌ただしく出て行った。
なんかガイドさんも大変なんだなぁ・・・

我々も食事を終えて店を出る。
ホテルは、ここの裏なので一旦ホテルへ戻ろう。
土曜の夜だけあって、旧市街地の中にあるホテルの前の通りは、テーブルが並べられて、ところ狭しと大盛り上がり状態だ。
週末は、毎週こんな状態なんだぁ・・・

部屋に余計な荷物だけ置いて、またすぐ出発する。
旧市街地の北の方にある「ミンシー(Minci)」という店に向かう。
ホテルからだと15分ちょっとかかる場所だ。
旧市街地のナイトマーケットを通っていく。
通りの真ん中にいろいろな屋台が並び、その両側を歩くスタイルだ。
ほんとに人が多い。

ナイトマーケットを抜けて、少し人が落ち着いた辺りに、お店はあった。
とはいえ、店自体が人気店らしいので、ここはここでそれなりに混雑している。

店内に入り、テーブル席がちょうど空いたので、そこへ座ってメニューをもらう。
ここはプリンの店で、基本のプリンを中心に様々なプリンがある。
で、やはり基本に忠実に、普通のプリンを注文した。
なんと8,000VND(約45円)
冷蔵庫にはテイクアウト用のものもあって、忙しそうに出し入れを繰り返していた。

味の方は、驚くほど美味しい!ということはないけれど、素朴な昔ながらのプリンという感じかな。
値段を考えたら充分すぎる味だ。
そして素朴な味だからこそ、毎日でも食べられるかもしれない。
プリン1つのためだけにここまで歩いてきた。
さて、戻ろう。
ちょっと物足りないような気もしたので、旧市街地へ戻り、有名店ではなくホテル近くのローカルな店でチェーを食べることにした。
店先に小さいテーブルを並べてあるだけのお店
「Che Dung 95」

ここでの注文は「チェー・タップ・カム」
ミックスデザートということで、いろいろな具材が入っている。
35,000VND(約200円)
砕いた氷も一緒についてきた。

氷を入れて冷やしながら食べる。
ローカル感満載だけど、ここは美味しいかも。
帰国後確認したら、現地ガイドも薦めているそうだ。
ガイドブックとかに出ていないから、混雑していなくていいな。
そろそろホテルへ戻ろう
なんだかんだとホテルへ戻ったのが22:30頃だ。
明日で帰国なのだけど、帰国準備は明日だな。
軽く荷物整理をしてから、ベットで横になったら、そのまま落ちてしまった。
なんとか0時前には起きて、軽くシャワーを浴びる。
そして改めてベットに入ることにした。
が、しかし・・・右足の向う脛に激痛発生。
これは攣っているのかな。
しばらく動けないでいると、痛みも和らいでそのまま寝てしまった。
