【台北・基隆・野柳】2004年11月22日

朝9時頃起床

当初8時に起きるつもりだったのが、起きれなかった。
そして準備してホテルを出発
とりあえずホテルでの朝食は今日は食わない

MRTで台北駅まで行き、ここから台湾鉄道で基隆へ行く
当初今回は目的がなかったのだが、無理やり野柳というところへ行くことにした
観光の定番と言われていたが、台北からだと2時間かかることもあって、今まで行ったことがなかったからだ

台北に9:40頃につくと、電車は9:21に出たばかり
次の基隆行きは10:19
しかたないので、朝食を食える店を探す・・・が、この時間はどこもやっていない

駅の2Fのフードコートも、まだどこも準備中だ。やっているのはドトールと、ハンバーガーショップ
さすがにちょっとなぁ・・・・ということで、コンビニで肉マンを購入
この肉マンの具がうまい
これで皮がもう少し薄ければ言うことないんだがな。
この日は駅構内に異常なほどの団体客がいた
どうやら現地のツアーらしい。

そうこうするうちに時間も近づいてきたので、切符を買ってホームへ。
ほどなく電車が来たので、乗り込む。
対面に座った女の子2人組。
おそらく歳は20歳弱くらいだと思われるが、おもむろに新聞を広げて日本のオヤジのように読みふける
しかも新聞を何誌もとっかえひっかえ
まぁ国民性の違いだろうな。
11時頃には基隆に到着

自動改札になった基隆駅

途中から降り出した雨が結構強くなっている
これはたまらんので、コンビニで傘を購入
帰国の時に持ち帰れるように折りたたみにした
普通の傘だと邪魔になるので、置いてきてしまうのだ(^^;
しかし昨日のガイドは雨は降らないって言ってたがな
まぁ基隆は一週間のうち8日は雨が降ると言われるくらい雨の多いところだし、気にしない。

基隆駅

そしてまずバス停を探す。
金山行きというバスなのだが、駅前のバスターミナルからは出ていない。
ターミナルをちょっと先に行った路上にバスの看板を発見。
路線図を見ていると、ちょうど金山行きが来た。
と、それに気づいたのが遅くて、バスの方に行こうとしたら、扉がしまって行ってしまった(笑)
こちらのバスは、いちいち乗客確認なんかしないので、これでもかというくらい乗車をアピールしないと、待ってない
実際乗りかけの状態でも走らせてしまうからなぁ(危)
そして5分ほど待つと次のバスが来た。今度は注意してたので乗れた。

発車してしばらく他の乗客の様子を見る。
というのもこっちは停留所のアナウンスなんかないから、黙ってたらどこにも降りられないで終点まで行ってしまう。

うーん、みな当たり前のように降車ブザーを押して降りていく
いやこれは土地感がないと絶対無理だ。
ということで、途中で運転手に野柳についたら教えてくれと頼んでみた。
運転手はOKOKということで、ちょうど運転手のすぐ後ろの席が空いたので、そこに座る。
そして約40分ほど、山を越え何にもないようなとこで、バスは止まった

運転手はここが野柳だという。
運賃39元を払いバスを降りる。
そして歩き出すと、今のバスの運転手がクラクションを鳴らした。
見ると手でそっちは違うと合図してくれている。謝謝。
教えてもらえなければ、確実に迷って1時間は無駄にしただろう。
反対側に向かって歩き出す。
するとすぐに港らしきところへ出る
さらに10分ほど行くと、岬の先で釣り人が何人か釣りをしている。

この風雨の中でよくやるなぁ・・・と感心。
周りを見ると、なんか想像していたものと雰囲気が違う。
有料のはずなのに、それらしき場所もない。
場所が違うのかな?と思い、ちょっと引き返す。
海に沿って歩いていたので、別の場所に出たらしい
途中の曲がり角を曲がると、でかい駐車場に何台もの観光バスが駐車してあった。
どうやらこっちで間違いなさそーだ。

「野柳風景特定区」というところだ。
チケット売り場も発見。
バスの台数の割りに客が少ない。
この雨じゃ無理もない。

野柳風景特定区

入場料50元を払いチケットを購入、中に入る。
中に入ってしばらくは、通路が続いていておもしろいものもない。
だがすぐに海岸に出る。
ここは海岸の一部が潮風や荒波の侵食によって、自然に作られた奇岩怪石が連なる場所だ。
基隆のガイドブックを見ると必ずと言っていいほど写真が載っている女王頭の岩などがある。
端から見て回る。自然に作られたとはいえ、よくこんな形になったものだ。
物によっては名前がついている。納得できるものもあれば、これは無理やりだなぁ・・・と思うものも多々あり。

一番奥の丘まで歩く

自分で認識できたものは、こんな感じ・・・

鯉魚石 Carp Rock :鯉の形をしている。そう思ってみれば結構納得。
燭台石 Candle Rocks:蝋燭をたてる燭台ということ。
拱状石 Arch Rock:ガイドブックによく載っているアーチ型の石。
象石 Elephant Rock:象が水浴びをしているらしい。象というかカバ(笑)
仙女鞋 Fairy’s Slipper:天女のサンダル。これはまさにサンダルだ。
豆腐石 Bean Curd Rock:四角い石が整列しているだけ。
駱駝石 Camel Rock:遠くの方に見える。
ラクダのようだけどかなり無理がある
女王頭 Queen’s Head:ガイドブックに必ず載っている。

一応、通路があったのだが通路から降りて岩場の端の方まで確認に行く。
かなり怖いものがある。

この手のところへ来ると端から端まで回らないと気が済まないので、奥の方へ進んでいく
途中から登山とまでは行かないがかなりハードな道のりに・・・(汗)
「二十四孝山」という丘が、ここの敷地の一番奥。奥というか岬の一番出っ張ったところ
ここの展望台は周りに何もなく切り立った丘の一番上、雨はおさまったものの、風がものすごく強い
ちょっと気を許すと飛ばされそうな勢いだ

二十四孝山
下を覗く

まずここまで来る普通の日本人ツアー客はいない。
現地の人でさえあまりこない。
実際の途中の茂みの中でバードウォッチングをしている3人ほどのグループしか合わなかった。
風が強すぎて一休みというわけにもいかず引き返そうと思ったとき、ふと下を見ると階段が・・・(ニヤリ)

手すりも何もない申し訳程度の階段。でも階段がついているということは降りていいということだ。と勝手に解釈してとりあえず降りてみる。
落ちたら間違いなく死ぬな・・・と下を覗くと岩場に荒波が打ち付けている。
足元を確認し、風でバランスを崩さないように、下へ降りて行く。かなりの恐怖だった。

下まで降りたら降りたで、人気のまるでない岩場
当然柵も何もないので、行こうと思えば海に飛び込める。岩に打ち付ける波しぶきが身体にかかる。
こんな天気の日にここまで来る物好きも、いないだろうな・・・(^^;

そして降りたら今度は登らねばいけない。
これがまた恐怖に加え、ものすごく疲れる。
登り切ったときは階段口にへたりこんでしまった。足も笑っていた。体力低下を本気で感じるなぁ・・・
さすがに暑くなりTシャツ1枚になった。
現地の人はジャンパーなどで厚着してるのに・・・。

さて、来た道を引き返す。
途中にまた下に降りる階段があった。
当然のように降りてみる。
こっちは柵もありちゃんとした通路になっている。
さらに柵の下を見ると、岩場なのだが降りられるようになっているようだ。
当然のように降りる。
こっちの方にも奇岩がいくつかある。
まず目についたのは情人洞、自然にできた洞窟らしい。洞窟といっても奥行きはほとんどない。

情人洞
情人洞内

そして、蜂窩岩 Beehive Rock、蜂の巣のイメージ。スズメバチの巣が、こんな感じだ。
こちらの岩場もかなり端の方まで来た。さらに先にいけば珠石というのもあった。

蜂窩岩 Beehive Rock

遠目には見えているのだが、荒波が岩場の上の方まで打ち付けていて、さすがに珠石の方まで行くのは危険すぎるので断念。
だいたい、ここまで来てるのも、命知らずの欧米人4人組とアホな日本人1人だけだった。

この欧米人の一人が豪快にこけていたが大丈夫だったのだろうか?
そして、元の柵の方へ戻り通常の順路を進む。
瑪玲鳥石 Pigeon Hawk Rockを見て、出口へ向かうことにする。約2時間半歩きっぱなしで足が痛い。膝も痛い。

瑪玲鳥石 Pigeon Hawk Rock
荒波に釣り人発見!

また雨が強くなってきた。
女王岩近辺では、日本団体ツアーと遭遇。
ツアーは安全第一なので、当然岩場の端の方には行かせてもらえない。
とするとここ野柳を1/3も楽しめていないことになる。
象石、仙女鞋もそうだけど、端まで行かないと見えないものが結構あるのだ。
出口を出ると、売店がある。そこをとおりすぎて、デジカメの電池がなくなったので、コンビニで電池を買う。

売店

15時近くになったので、バスに乗って基隆に向かうことにする
さて、この野柳、当初あまり期待していなかったのだが、思いのほか楽しめた
不思議なもの、謎の遺跡のようなものが好きな人なら絶対楽しめる。
変なもの見たさにはもってこいだ。

来た時に降りた近辺に行ってみる。バス停がよくわからない。
ウロウロしてみると、電柱の影に申し訳程度にバス停の看板が・・・こんなもん絶対わからねぇ(-_-;
バスが来たので乗り込む。今度は先に料金を払うらしい。
でも車体には降りるときに払えって書いてあったんだが・・・まぁ、先に払えというのであれば、運転手に料金を確認して先に払う。

そして約40分後基隆に到着。
雨はますます酷くなる。基隆駅で降りた後、「廟口夜市」へ向かう。
夜市といっても昼間から屋台が出ているので、朝昼合わせて食うことにした。

廟口夜市

で、基隆といえばということで「鐤邊趖」を食べる。
米のパスタを海鮮スープに入れてあるもの。喉越しが非常によく、かなりうまい。
セロリのような風味があるので苦手な人は苦手かも

鐤邊趖

ちょうどその店の前で、雨の中仮設舞台を作って京劇のような劇をやっていた。
さすがに雨が強いので舞台の前には客はいない。
廟の中なので、みんな屋根のあるところから遠巻きに見ている。

京劇

16時ちょっと過ぎ、基隆駅に戻るとちょうど電車が来たので、松山へ向かう。
松山に着く頃には雨も落ち着いていた。
駅からすぐのところにある「松山慈祐宮」へ。
結構大きい廟だ。みな真面目に参拝している。
信仰心のない自分がなんか申し訳ない(^^;

松山慈祐宮
胡椒餅

そしてその横にある「饒河街観光夜市」へ。
入り口付近に「胡椒餅」を売る屋台を発見、有名店なのか行列ができている。
これは買わねば!と並んで1つ購入。
うーん、うまい。噛むと肉汁が溢れ出る。
そして肉汁の熱さで口の中の皮がベロベロになった。イタイイタイ(汗)

饒河街観光夜市

奥の方へ進んでいくと、驚いたことにものすごく閑散としていた。
まだ時間が早いからか月曜だからか雨だからかわからないが、何軒か準備をしている屋台もあったが、それにしてもさびしすぎる。
以前来た時のような活気が微塵にも感じられなかった。
ここは一本道なので、終わりまで行って、また戻ってきた。ずーっと同じような感じだったな。

蝦巻

松山駅を跨ぎ、MRTの後山卑駅へ向かう
途中、「五分埔服飾街」を通る。ここは衣料品の問屋街
特に興味がないので通り過ぎる。
途中で「蝦巻」というのを売ってたので買ってみる。
菓子だな、これは。つまみにはいいかもしれない。

で、問屋の店前など道が狭いのだけど、トラックが平気で行きかっている。
しかもトラックがいると、両側に隙間がなくその道は完全に塞がれてしまう。
だが、平気な顔をして通過どころか、停車して荷物を降ろし始めてしまう。さすが台湾人
そんなところを抜けて、日本にもある「ひげちょう」の台北店前を過ぎて、後山卑へ。

お茶

台北までMRTで向かう。
台北につくと、「峰圃茶荘」へ。
ここに来るのはひさしぶりだ。
最近はFAXで注文して送ってもらってたからだ。
もう買うものも決まっているので、それを店の人に伝える。
ついでに店内に置いてあった、プーアール茶の円盤も購入。
サービスで鳳梨酥をくれた。
この時点で18:30過ぎ。
どこかに行こうかとも思ったが特に思いつかない。
とりあえず西門の方へ歩いていってみる。

しかしやはり何も見当たらないので、ちょっと時間は早いがマッサージに行くことにした。
MRTで、雙連へ。
そこから徒歩10分くらいのところにある「帝国世界視聴理容名店」というところ。
日本ではエンペラーと紹介されている店。
ここに来るのは初めて、全身と足裏、足の角質取りをしたかったのと、以前までよく行っていた店が前回いまいちだったので、ここにしてみた。

全体的な感想としては、マッサージは悪くない。
足裏も結構うまい。
ちなみに脳神経全般、腰が悪い。
かなり疲れがたまっていると言われた(^^;
足の角質取りに関しては、タコを削りとってくれるわけだが、1ヶ所流血する可能性があるので、できないと言われた。
他の部分はかなり綺麗に削ってくれた。

結構よかったのだけど、悪かったのが、他の客
それもやはり日本人団体ツアーのオヤジ(-_-;
俺は客なんだぞ!と言わんばかりのでかい態度。
飲み屋で女の子に絡んでる酔っ払い状態だった。
この店は最近日本の旅行会社と提携していろんなパックツアーでも紹介されるので、ほとんどの客が日本人だった。
これなら以前までよくいってたとこの方が、同じ日本人が多くても気分的にはいいかも。

マッサージ終了後、だいたい20時半。
夜飯を食えるところを探したが、この辺には何もない。
あるのは普通のレストランとかなので、さすがに1人では入りづらい。
それならばどうせ通り道だしと雙城街夜市へ。
雙城街の数えるほどの屋台を物色して、そのうち一軒に座る

「油飯」「四神湯」を頼む
油飯は、日本でいうおこわだ。うまい
四神湯は豚の小腸のスープ。
生姜が効いていてうまい。身体に良さそうな感じだ。

写真は撮りそこねた。
コンビニで飲み物と香腸、茶蛋を買ってホテルへ戻る。

ホテルの部屋に戻って驚いた!
鍵が開いて、ドアが半開きになっていたのだ。
用心しながら中に入ると・・・特に何もない。取られたものも何もない。

この部屋のドアの鍵がものすごくかかりにくいのだ。
おそらく部屋の掃除をした後、しっかり閉めずに行ってしまったのだろう。
ということは半日以上開けっ放しだったのか(恐)

パスポートや航空券といったものは全て携帯してたから取られて困るものは何もなかったんだがな。

TVをつけると昨日と同じくアホな番組。
見てても仕方ないので、風呂へ入って・・・というか、相変わらず少ない湯量で髪と身体を洗って、帰国準備をして寝ることにした。