【台北】2007年05月02日

2日目。
9:00に起床・・・と思ったら、その前に何度も目が覚める。
ホテル内はかなりクーラーがきついのにも関わらず、妙に寝汗がひどい。

寝たり起きたりを繰り返しながらも9:00頃には起きだして9:30にホテルを出発
このホテルの朝食はあまりに酷いのでいつも食べない。

どこかで飯を食おうと思ったけど何も考えずに、とりあえず台北駅まで向かう。
一度、改札を出たけど、この時間にやっている、それなりのお店が思いつかず・・・

台北市内

そこでふと思いついたのが「鼎泰豊」
日本にも支店がある超有名店。
あまりにもガイドブックに出すぎているしツアーにも組み込まれているし、1時間も待つし、ここ数年でかなり味が落ちたという噂しか聞いていなかったので、これだけ台北に来ていても行ったことがなかったのだ。
で、どうせ批判するのであれば実際に自分で食べてみないことには!ってことで鼎泰豊に向かってみた。

バスで行けばバス停のすぐそばなのだが、まだ若干オープン前なので時間つぶしの散歩も兼ねてMRTでいくことに。
もよりMRT駅から徒歩で15分くらいかかる。
10時オープンなのだが、お店には10:20頃到着

入り口ではスタッフの方がずらっと揃って客を迎え入れている。
さて、入り口すぐのところに厨房があって外から見えるので奥に客室があるのかな?と思ったら2階に通された。

ふむ、思ったより狭い。
これなら人気云々は別として、待ち時間がでるのは当たり前ではないか?
ざっとみると半分くらい席が埋まっている。そして予想通り、そのほとんどが日本人だ。
そういう店なのでスタッフは皆日本語が堪能。

小籠包(180元)鶏肉のスープ(180元)空心菜(150元)を注文する。
するとスタッフから「空心菜は一人だと非常に量が多いから半分にしますか?」と聞かれる。
わざわざ言うくらいだから、本当に量が多いんだろうと思い半分にしてもらった。

しばらくすると、スタッフが小籠包のタレを作ってくれた。
ふと見ると食べ方まで全て日本語で丁寧に説明されたカードまで卓上ある。
それだけ日本人の客が多いということか・・・接客も日本並だし。

さて肝心の料理の方だが、まず空心菜が来た。
これは言うことなくうまい。というかシンプルな空心菜の炒め物だしな(^^;

空心菜

次に鶏のスープ。
これは以前、中国茶の本を読んでいて「鼎泰豊では小籠包より鶏のスープがオススメ」のようなのを読んだことがあるので、一度食べてみたかった。
うーん・・・ちと油っぽい?さらにぬるい・・・味は、まぁ美味しいけど・・・
そして有名な小籠包が出てきた。

一応食べ方に従って、刻み生姜の入ったタレをにつけて、一気に食べる!
すると中から火傷しそうなくらい熱い肉汁がたっぷり出て・・・・こない(-_-;;
いやダメだろ。
小籠包といったら熱い肉汁が必須だろう。

小籠包・鶏肉のスープ

これまた何かの本で読んだが鼎泰豊の小籠包は大量生産すぎて全体的に冷めていると。
なんかその通りじゃん。
単純に味だけでいったら、確かにかつてはTIME誌で世界で最もおいしいレストランの1つに数えられただけあって、うまいと思う。
でも冷めていればその味わいも半減。
これも人気が出て生産が追いつかなくなったために出た弊害が・・・で、この金額だしな。

ちなみに台北ではかつて鼎泰豊で修行を積んだ人の店「京鼎小館」「上鼎豊」の2店が完全に味も人気も鼎泰豊を超えたという話。
機会があれば行ってみたい。
あ、日本の鼎泰豊は行ったことないけど、どうなのかしら?
さて、食べ終わり清算。

レジの担当の小姐が、これでもかってくらいの満面の笑みで、
それも嫌味なくさわやかな笑顔なので、それも含めてこの料金か?ってくらい気持ちが良い。
入り口に立って客を案内している小姐も同様でそういう面では文句なく世界トップクラスかもしれない(笑)

さて、その後ちょうど最寄駅の反対側にある「光華商場」へ
昨年、今まであった場所から、別の場所に移ったという、台湾の秋葉原と呼ばれるところ。
まず古いところへ行ってみると、跡地は道路になっており面影すら残っていない。
新しいところはどこだろう・・・とオフィシャルHPにあった地図をプリントしていったのだけど、
改めてみるとこの地図、以前の場所のものじゃん・・・(-_-;

旧光華商場跡

どうしようかなぁ・・・と思って回りを見渡すと、ありました看板が!
「新光華商場」古いところを取り壊してできた道路沿いなので、すぐに目についた。

新光華商場

さっそく行ってみた。
以前よりあきらかに狭いビルの中。B1F~2Fまでがそうなのか?
時間的にまだ半分くらい閉まっているっぽいが、開いている店を全て回る・・・・
が、おいてあるものは、ほとんど日本のAVのDVD、エロ同人誌だった。

あとは海賊版の日本のドラマ。
シャッターの下りていたとこには、PCの専門店もあるようだけど、どうにも以前とか完全に様変わりした様子。

とても買いたいと思えるものはなく、一回りして外へ・・・

帰国してから聞いたところ、ここは光華商場ではないことが判明
別の場所にプレハブの仮店舗があるとのこと。やはり自分と同様「新光華商場」の名前に騙された人が何人もいることも判明(笑)
新光華商場自体は、光華商場移転前から同じ場所にあったらしい。

新光華商場に貼ってあるポスター

特にやることもなくなったので、とりあえず台北駅へ
駅を出て「228公園」へ行ってみる。
入り口に入ってすぐのところに「国立台北博物館」があったので入ってみた。
台湾の原住民の歴史みたいなものをやっていた。博物館というより資料館って感じだな。
地下に降りると、生き物の進化みたいな展示もやっていたけど、こっちもなんかいまいち。
どちらにしてもパっとしない。まぁ入場料20元(約70円)だし、こんなもんかな?
建物は結構立派なんだけどね。

国立台北博物館
国立台北博物館内

博物館を出て、公園の中ほどへ。特にやることもなくベンチに腰を下ろす。
ちょうど12:30くらい。気温は29度くらいあるらしいが、それほど暑さを感じない。
でも身体が非常にだるく、ベンチで1時間くらいぼけーっとしていた。

228公園内

13:30頃になり再び動き出し、公園内にある「健康歩道」を歩いてみる。
ようするに石の突起が出ている歩道で裸足で歩くとツボを刺激して身体に良いというものだが、これが痛い!
そうとう身体が悪いということか?

健康歩道

公園を後に「総統府」の正面から横を通り、歩いて西門まで向かう。
総統府は日本で言う国会みたいなもの。警備が周辺道路までかなり厳重だった。

総統府

西門では、これまたお約束の「阿宗麺線」へ
いつも週末は長蛇の列なのだが、さすがに平日なので列はなかった。
小を食す。いつもと変わらない味でうまい。

阿宗麺線
西門の刺青屋街

そのまま西門の町をぐるっと一回りして「新東陽」で土産を購入。
変わったものはないけど無難でしょう。
土産を購入したら、再び台北駅方面へ向け歩く。
途中で「峰圃茶荘」へ立ち寄る。ここも毎回寄っているお茶屋
いつもの通りのものを購入。

女将さんが時間があるなら一杯飲んでいけというので、せっかくなので頂く。
玉露高山茶の新茶を頂いた。香り高くやはりうまい。
今回はサービスで湯のみをくれた。

店を出てすこし行くと、なぜか頭痛が発生・・・冷や汗、脂汗まで出てくる始末。
これはいかんと、荷物もあることだし一度ホテルへ戻る。
途中コンビニで蛮牛を購入
ホテルへ戻り頭痛薬を飲み、しばし横になる。
早くも疲れが出てきたか?

17:30頃まで休憩して、薬も効いてきたところで再び出発。
今度は中山駅から15分くらいの「華雲堂」という伝統療法をやっている店。
場所がわかりにくいということなので、まず場所を確認。
なるほど確かにわかりにくい。
屋台やら飲み屋やらの間のアパートにひっそりとあった。
看板が奥まったところなので、見逃しやすい。
場所を確認して、時間がまだあるので、その近くにあるらしい「台南大胖担仔麺」へ

台南大胖担仔麺

場所的に日本人向けの飲み屋が多い。
そのためかメニューには全て日本語の説明があった。
だからといって店員が日本語が話せるわけではないのだけど(^^;
実際に店に入ったときに、日本人駐在員らしき人が一人、ビール飲みながら食事をしていた。

ここでは当然「担仔麺」を注文
他に「季節の野菜炒め」「香腸」を頼んだのだが、どこで間違ったのか出てきたのもは「担仔麺」「香腸」「魯肉飯」・・・・野菜は??
しかしクレームをつけるほどの中国語もわからないし、たいして高いものではないし、なにより小心者だし、文句も言わずに食す(^^;

担仔麺
香腸 魯肉飯

でも味は非常に良い。
やはり小奇麗な店よりこういう庶民的なところの味が自分には合っているということか。
でも香腸についてきた生ニンニクはさすがに全部は食えませぬ。

食後「林森公園」で一休み。
ここは初めて台湾に来た時にも同じように休憩した場所。
当時とはかなり変わって整備されてしまっていた。

林森公園

時間になり「華雲堂」へ
1Fの入り口でブザーを押す。するとオートロックが解除された。
中に入ると上から呼ぶ声がする。
階段の上を見ると「華雲堂」の蘇老師が呼んでいた。
そのアパートの2Fの、妙に厳重な監獄のような扉を開けて中に入る。

華雲堂

6畳くらいのせまい部屋に治療用のベッド、テーブル、ソファなどが置いてある。
一見、非常にローカル&アングラな雰囲気。
でも蘇先生は明るく気さくで日本語も堪能な方だった。

さて実際の治療になるわけだけど、上半身裸になりベッドに寝る。
背中に何かオイルのような物をぬられまずカッピング。
カップを当てて内部を真空にして吸引するというもの。
昔プロレスラーがよくやって背中に黒い丸い跡が残っていたやつ。
これが結構痛い。
先生も触っただけでどこの部分が痛いがわかるらしく、その部分にくると痛いけどガマンをしろと・・・
その後「無針鍼療法」という刺さないで、電流を流す針治療を行った。
これも悪い部分はかなり痛いということで、特に肩それと膝の後ろがかなりの痛みを感じた。

そこまで終わると今度は「お灸」これは予想していなかったのでちょっと驚いた。
背中全体にやっていた。
実際にはうつ伏せになっていて見ていないのだけど、感覚的に千年灸のようなものじゃかったのかな?
お灸は、自分でも千年灸をよくやっていたので、特に痛みも熱さも感じず。
ここまでは前哨戦のようなものだった。
ここから「刮沙」という患部をヘラ状の物をこすり付ける治療が始まった。
これが痛いのなんの・・・本気で涙が出るほど痛かった。特に肩から腕にかけてが凄まじい。
やはりここまで悪いということか。

その後仰向けになると、まずマッサージ、そして無針鍼。
胃は触っただけですぐわかるほど悪いらしい。
腕まで「刮沙」でゴシゴシやられて約1時間。
予想通り、腰と肩は真っ黒。
二の腕は予想外だった。
先生の話だとコリとむくみで必要以上に太くなっているから、風呂でマッサージしろと

治療後、しばし話しをする。
コーヒーや甘いものを控えること。
肉類などを控えること。
便秘を改善にするには食生活を変えなければいけない・・・

実際の治療の跡

時間に余裕があれば漢方の先生を紹介してくれるとまで言ってくれたが、今回は明日帰国だということで、次回その気があったら言ってくれということだった。
帰り際「よかったら台北ナビのサイトへコメントも書いてね」と自己PRも忘れていないところがおちゃめな先生だった(^^;

そしてホテルへ・・・と思ったが、ホテルを通過して、その近くにある別のマッサージ店へ。
というのも「華雲堂」では足裏はやっていないから、そっちだけやって欲しかったため。

ホテルの近くにある「林氏健康中心」という足裏専門のところ。
ここも裏通りの薄暗いところにあってわかりにくい。
一応日本語の看板も出ているけど、日本人観光客がその前を通っても怪しくて入れないと思う。

林氏健康中心
林氏健康中心

その前にその横の「雙城街夜市」を覗く。
さすがに食いたくてももう食えないのが残念。
でも軽いものを・・・と思い「葱狐煎」を購入。
なんか味が薄い?

そして怪しげなビルのエレベーターで「林氏健康中心」へ
中へ入ると「いらっしゃいませ」のアナウンス。日本語じゃん!

でも誰もいない??きょろきょろしていると奥の扉が開き、おじさんが反対側を指差している。
あっちへいけということなのだろうから反対側の扉の奥へ行ってみた。

扉を開けて中へ入ると「いらっしゃい」とおばさんの声。奥を見るとマッサージ中の人が2人いた。
しばらく座って待っているように言われたので座っている。
すると小学生くらいの子に、足湯の用意をしたからと、足湯に入るように言われる。
家族経営なんかな?
なんか狭いシャワー室のようなところで足湯に入る。

20分くらいたった頃、準備が出来たと呼びにきた。
マッサージ師の方は飯を食ったばかりらしく、ゲップをしながらマッサージを始めた。
この辺はいかにも台湾らしいかも。

このマッサージ店は痛くない足裏というふれ込みだったので来てみたのだが、実際に始まると本当に痛くない。
半分寝ていたような感じであっという間に60分が終わってしまった。
でもしっかり効果はあるようでかなり足が軽い。これで900元。他の有名な所に行くよりよっぽどいいような気がした。
マッサージを終え、料金を払い、外へ
近所にコンビニがあるので、また蛮牛を購入。
なんか蛮牛2というのがあったのでそっちを買ってみた。

蛮牛2 蛮牛

ホテルに戻って23:30頃
明日は帰国なので、帰国の準備をして風呂に入って寝てしまった。